written in 2004/6/18
事例:SMT.org 他
独立した起業家にしても、会社勤めをするサラリーマンにしても、その分野のプロとして活躍し続けるには、常に新しい技術や知識を習得して自分の実力を維持、向上していかなくてはならない。しかしIT業界が代表するように近年の技術は著しく進化して、それを継続的に追いかけていくためには、かなりの努力を続けなくてはならない。現代ではパソコンが陳腐化する速度と同様に「人が陳腐化していく速度」も想像以上に早い。
自分が陳腐化しないための対策(勉強法)としては、通信教育を受けたり、業界資格を取得する方法もあるが、できるだけ早いタイミングで新しい技術や業界の動向を把握するための手段として、インターネット上で業界関係者などが私的に立ち上げたメーリングリストやコミュニティを利用するという人は多い。
大手メーカーのシステムエンジニアでさえも、開発途中で社内では解決できない問題点にぶつかった場合には、ネット上のメーリングリストに頼ることがあるという。組織に所属せずにフリーで活躍するエンジニアなら尚更で、どれだけ優良なコミュニティに属するのかによって、自分自身に備わる情報力や専門知識は大きく変ってくる。
しかしオンライン上でスペシャリスト達が活発に交流しているコミュニティは、ほとんどが私的に運営されているもので、明確な組織としては成り立っていない。これはメンバー間がフラットな関係で交流できる利点がある反面、責任の所在がはっきりしないため「深い相談まではしにくい」という欠点がある。そこでスペシャリスト人材がそれぞれの活動をしていく中での“拠り所”として注目しておきたいのが「ソサエティ(society)」としての団体運営である。
(海外ネットビジネス事例一覧へ)
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●有望なビジネスとして捉える学会の運営と収益構造
●学生と企業とをマッチングさせる学会の新ビジネス
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●新ビジネス分野に対応した学会運営の海外動向
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JNEWS LETTER 2004.6.18
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