written in 2004/3/9
事例:Smarthome 他
プラズマテレビやDVDレコーダーなど「デジタル家電」の売行きが好調な数値を示している。95年からはじまったITブームの終息後、消費者の関心は、パソコンからデジタル家電の分野へと動いている。さらにADSLを中心としたブロードバンド回線の世帯普及率は25%を超えたことから、これからは各種のデジタル家電とインターネットとを結びつけたサービスが、大きな市場を形成していくことは間違いない。
会社のオフィス内では、パソコンやプリンター、コピー機などのIT製品をネットワーク接続させた環境が既に普及しているが、家庭内においても各部屋をネットワーク対応型の家電製品で接続して、好きな部屋から音楽や映画を楽しんだり、部屋の温度管理やセキュリティ管理も自動化できる「ホームネットワーク」が実現できる時代へと、これから入ろうとしているのが今の状況といえるだろう。
家電メーカーでは“ホームネットワーク”を「各製品をネットワーク接続して各部屋に散在する製品の機能を集約したり、インターネット経由で新しい機能やコンテンツを加えていく仕組み」と位置付けて、これから発売する製品の中にはネットワーク機能を装備させていく計画だ。この方針が順調に進めば、各家庭で“ネットワーク家電”への買い換え需要が大量に発生するため、家電業界は新たな好況期に向かうことも予測されている。
現実にホームネットワークが普及するまでには、製品の価格がまだ高いことと、接続規格を各メーカー間で統一させるなどの課題をクリアーする必要があるが、将来的に各家庭に導入された段階ではどんなサービスが成り立つのかを、今のうちからイメージしておくべきだろう。その動向を海外の先進事例から追いかけてみたい。
(海外ネットビジネス事例一覧へ)
●ホームネットワークによって期待されるサービス分野例
●AV機器の接続からスタートするホームネットワークの動向
●ホームオートメーションで変る住環境とライフスタイル
●ホームオートメーション機器のweb管理サービス(米国事例)
●遠隔モニタリングで進化するホームセキュリティの最新動向
●自宅に設置される天候予測システムで変わる日常生活
●デジタルホームコンサルタントという専門職の登場
●低価格ライブカメラが開拓する住宅監視システム市場
●遠隔管理が可能な家庭向けテレメタリングが切り開く新市場
JNEWS LETTER 2004.3.9
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