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記事の再販をテーマにした テキスト流通のマーケットプレイス
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事例:secondrights.com
written in 2001.1.27
アルファベットより多種多様な表現が可能な全角文字を多数持つ日本では、“見栄えのよさ”も手伝って、メールマガジンという形態が米国より発達した。文字メッセージ中心のiモードが国内で爆発的に普及したことと考えると、よほど日本語はオンラインビジネスに適しているといえるかもしれない。メールマガジンという、ホームページより簡易で手軽に作成できる媒体が、無料のオンライン出版システムによって広く認知されるようになったことは、正に革命的であるともいえよう。ここに、大きなビジネスチャンスを期待したものも多かったことだろう。
現状では、メールマガジンによる収益モデルの大多数は一定部数獲得による広告収入型だ。この点では、無料サービスを提供している広告収入型サイトと同じだが、広告収入型を採用できるメルマガコンテンツは分野も内容傾向もごく限られている。コンテンツの質と部数は必ずしも比例しないことから、クオリティの高いコンテンツは対象範囲を狭めることにつながるため、読者数も絞り込まれる。よって、広告収入型では収益をあげにくく、存続の危機に立たされている媒体も少なくない。
メルマガを単行本として出版することによる収益モデルもあるが、これも広告収入モデルと大差がなく、この網から漏れ落ちる良質コンテンツはやはり少なくないだろう。現在のメールマガジン発行システム自体は、広告掲載収入を基盤として運営されているが、その利用者(メルマガ発行者)にまで対価を効果的に与えられるまでには成長していない。ここに、無料メルマガのクオリティが向上しにくい要因の一つがある。
インターネットがどれだけ発達し、高度な技術を駆使した新しいビジネスモデルが続々と誕生しても、ニーズはビジネスの母であるという基本原則は変わらない。そこで、発行者に利益をもたらす機会に恵まれていない発行システムの現状にこそ、新たなビジネスのチャンスが潜んでいるといえよう。そのヒントになりそうな米国サイトが2000年1月に産声を上げた。
●記事再販を目的としたマーケットプレイス(セコンドライツ)
●セコンドライツの仕組みについての解説
●原稿のライセンス販売を目的としたライターコミュニティの仕組み
<この記事の完全情報>
JNEWS LETTER 2001.1.27
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