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電子メールとファックスとが融合する「Jfax」の仕組み

Written in 1998.11.4



 インターネットはパソコンネットワーク上のみで革命を起こしているわけではない。今まで人類が常識としてきた情報コミュニケーションの概念をすべて塗り替えつつあるようだ。

 電子メールの利便性とコストパフォーマンスを体感してしまった人の多くは既に電話よりメールでのコミュニケーションに重点を移し始めている。距離に関係なく低コストで相手のスケジュールを気にすることなく情報伝達できる点では電子メールが非常に優れたコミュニケーションツールであることはメールマガジン読者であれば誰もが感じているはずだ。

 ところが電子メールには、それに対応している限られた人達でなければコミュニケーションできないという大きな問題点がある。いくら電子メールの魅力を語っても今までパソコンに興味のなかったすべての人がこれから先に電子メールの使い方をマスターすることは恐らくあり得ない。そのため電子メールを使いこなしているビジネスマンでも取引相手に応じてコミュニケーションツールを切り替えていく必要がありそうだ。

 ここに着目すると「既存コミュニケーションツールと新コミュニケーションツールの変換・融合化」には大きな市場が埋もれていることに気付く。ビジネスマンの多くは情報一元管理を求めるために「電子メールのメッセージを電話で確認する」「電話のメッセージを電子メールで確認する」といった需要が生まれるわけだ。前者の事例では携帯電話の電子メール送受信機能が該当して既に好評を博している。しかし後者の「電話→電子メール」に関しては日本ではまだ画期的なサービスが提供されていない。

 しかし米国では電話やファックスのメッセージを電子メールに転送してくれる「Jfax」というサービスが既に実用化されている。Jfaxは間もなく日本にも上陸すると思われため、その仕組みについて早い段階で理解しておき、それがビジネスに与える影響力を予測しておきたい。

●Jfaxの仕組み
●料金設定と必要な設備の解説

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