ギグエコノミー圏から生まれる高年収職業とZ世代の起業欲
フリーランス系の仕事でも高年収を稼げる仕事は次々と登場してきている。特にAIやブロックチェーンなどのエンジニアは、勤務地を限定した従来の採用方式では優秀な人材を獲得しにくいため、ギグエコノミー圏から採用されるケースが増えている。
英語圏でフリーランスの仕事を仲介する代表的なサイト「Upwork」「Freelancer」「People Per Hour」「Hubstaff」「Guru」の中で、各職種の報酬単価を集計した調査では、ロボット工学、金融、人工知能、ビデオ編集、マーケティングなどの仕事が上位にランキングされている。いずれも新しいカテゴリーの職種で、大学では学べないスキルを独自に習得した者が、高年収を稼ぐための共通点となっている。
大企業向けに優良人材の採用コンサルティングをしている国際組織「ユニバーサム(Universum)」でも、約5万人の高校生を対象にした調査を行っており、Z世代は起業精神が旺盛であることが言及されている。その一方で、従来のような学歴信仰は薄れており、米国高校生の6割は、大学には行かずに自分のビジネスをスタートさせることも検討している。
彼らの一つ上の世代にあたるミレニアル世代は、多額の学生ローンを抱えたまま社会に出たことで苦しんでおり、新たなスキルの習得に自己投資をする余裕が無い、という悩みを抱えている。こうした状況をみて、デジタルネイティブであるZ世代は、大学で学ぶ知識はオンラインでも習得することが可能であり、大学の学位は「高年収を稼ぐ必須条件ではない」と考えている。こうした、ミレニアル世代とZ世代との考え方の違いは、企業としても意識することが重要で、これまでのような学歴重視の採用活動では、有能な若者を獲得できないことが、同調査の中でも指摘されている。
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