オフィスとは異なるリラックスできる環境で、職場の人間関係を深めることが「コーポレートリトリート」として注目されている。福利厚生の一環としても、リモートワークをしながら自然を満喫できる法人向けリトリート施設の開発が進められている。
仕事の人間関係を深めるコーポレートリトリート施設の開発

JNEWS会員配信日 2017/6/5

 企業が日常のオフィスから離れた、リラックスできる自然豊かな環境で、従業員同士の人間関係を深めたり、チームの結束力を高める目的の社員研修が注目されている。これは「コーポレート・リトリート」と呼ばれるもので、米国では多くの大企業が採用しはじめている。リトリート(Retreat)には“隠れ家”の意味がある。

コーポレート・リトリートの手法が注目されはじめたのは、2013年頃からのことだが、背景には、リーマンショック(2008年)による景気後退から脱した、業績の回復期になっても、大企業では幹部社員の自主退社に歯止めがかからなかったことがある。企業にとって、有能な社員の退社は、1人あたり数十万ドル規模の損失になるが、大量リストラによって失われた労使間の信頼関係を取り戻すことは難しい。

そこで、型にはまった社内研修やセミナーに経費を費やすのではなく、大自然の中で心身をリフレッシュしながら、上司と部下の垣根を取り払い、人間同士として深く話し合える機会を作るためにリトリートが実施されるようになっていったのだ。

それに伴い、北米のローカル都市では、リトリートを目的とした法人向けの新たなリゾートビジネスが展開されはじめている。

カナダ、ブリティッシュコロンビア州の小さな島にある「Sonora Resort(ソノーラリゾート)」は、バンクーバから、ヘリコプターか水上飛行機をチャーターしないと行けない立地にあるが、ハイキング、サイクリング、カヤック、サーモンフィッシング、野生のクマを探すための冒険ツアーなど、様々なアウトドア体験をすることができる。その一方で、高級ホテルと同等レベルの宿泊施設として、趣向を凝らしたロッジが11棟あり、スパ施設、温水プール、ビジネスミーティングができる会議室なども備えている。

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