学校教師を支援するGoogle認定トレーナーの起業方法
個人の転職や起業を考えている人にとっても、オンライン教育の専門知識を習得することは、有益なスキルになる。グーグルは、「Google for Education」によるオンライン教育の導入や学習方法について、「認定教育者レベル1」「認定教育者レベル2」「認定トレーナー」「認定イノベーター」という4段階の認定制度を設けており、これらの試験に合格することで小中高校などの教育現場で研修やサポートを行える、お墨付きを与えている。
- Google認定教育者レベル1~2
Google for Educationツール使用の習熟度を証明したい教育者向けのプログラムで、レベル1は基礎コース、レベル2は上級コース。いずれも無料のオンライン講座が用意されている。試験もオンライで行われる方式(2~3時間)で、ウェブカメラ付きのパソコンから受験する必要がある。試験中はカメラによって受験者の不正が行われていないことが確認される。受験料はレベル1が10ドル、レベル2が25ドル。
1回目の受験で不合格だった場合には、14日後から再受験が可能。2回目も不合格の場合には、 60日間あけて3回目の受験ができる。それも不合格の場合は、1年間あけて4回目の受験ができる。 - Google for Education認定トレーナー
認定教育者レベル1~2の完了者が、認定トレーナーコースの学習プログラム(無料)を履修して、トレーナースキル評価試験を受験する。それと、自己紹介と模擬トレーニングの様子を撮影したビデオを提出することで合否が判定される。評価試験の受験料は15ドル。
認定トレーナーの資格取得後は、Googleツールでのオンラン教育を導入する学校の教員や管理担当者に対して、有料の研修やコンサルティングを行える。具体的には、Google Classroomの使い方、Chromebookの設定や生徒端末の管理方法、G Suiteアプリを授業で活用するためのアイデアなどを指導する。 - Google for Education認定イノベーター
イノベーターは、教育現場の変革に取り組んでいる先進的な教育者が認定されて、オンライン教育のリーダー的な立場として、他の教育者に影響を与える情報発信や提言活動などを行う。認定教育者レベル2の資格を取得済みであることが認定の条件だが、試験制度はなく、定期的に募集される認定イノベータープログラムに応募することで審査が行われる。
認定後は、グーグルが開催する「Innovation Academy」のイベント(3日間)に招待されたり、認定イノベーター同士のコミュニティも形成されており、遠隔授業についての新たな知識の習得やノウハウ共有も行われている。
これらの認定制度は、教育者を対象にしたものだが、教員免許を保有していることは絶対条件では無いため、オンライン教育に関わりたい者であれば、受験にチャレンジすることができる。学校向けにChromebookとG Suiteの導入を行う業者の中でも、研修講師ができる人材としてGoogle認定トレーナーの有資格者を採用しており、米国では平均年収が6万8000ドル(約730万円)、時給単価では33ドル前後の職種になっている。
グーグル認定トレーナーはフリーランスとして起業することも可能で、教育機関向けのセミナーや、遠隔からChromebook端末の設定や管理を代行する仕事も担当している。オンライン教育のトレーナー職は、特定の学校に勤務する「常駐型」、非常勤で3~5校を担当する「出張派遣型」、オンラインでセミナー活動や端末の管理を行う「遠隔型」など、多様な働き方ができる仕事としても注目されている。
■Google認定トレーナーの検索リスト(Google)
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■JNEWS会員レポートの主な項目
・教育現場で模索されるオンライン授業の形
・コロナ禍で実践されたオンライン授業モデル
・日本政府が前倒しで実行する生徒1台PC体制
・GIGAスクール構想の仕様と参入点
・Googleがシェアを急拡大するオンライン教育市場
・Google for Educationのビジネスモデル
・Chromebookリース、保守サービスの業界構造
・Google認定トレーナーとしての起業方法
・oogleトレーナーの資格取得と年収相場
・フリーランス化する教員の働き方と動向
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2020.6.13
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