家事代行の付加価値を高める料理作り置きサービス
日本の家事代行サービスは、外国人家政婦の流入もあり、時間単価は下落しているが、利用者は価格以外の付加価値も求めている。その代表格といえるのが「料理代行」の仕事である。主婦が行っている家事労働の中で、最も負担が重いのは毎日の料理であり、そこだけを外部に任せたいというニーズは高い。
そのため、料理専門の家政婦には、指名制でリピーターが付きやすく、女性社員の多い企業向けの福利厚生サービスとしても人気がある。料理代行1時間あたりの単価は2,500円~3,000円が相場で、1回の訪問につき3~4時間かけて3日~1週間分の料理を作り置きしてくれる。
毎週利用すれば、1ヶ月で3~6万円の料金(食材費は別)がかかるが、フルタイムで働く女性にとって、毎日の料理時間を省けることのメリットは大きい。特に、子どものいる家庭では、手作りの料理を与えたいという希望から、外食の回数を減らして、料理代行の依頼をしている。
家事代行の仕事をしたい人(ハウスキーパー)と利用者とのマッチングプラットフォーム「タカスジ」の中では、清掃に次いで料理代行の依頼が多く、冷蔵庫にある食材を見ながら、家族の好きなメニューを作り置きしてもらえる。タカスジの中には、料理代行の初心者からベテラン人材までが登録しており、経験実績による3段階のランクで表示される料金体系を確認して、希望のハウスキーパーに訪問予約をすることができる。
■タスカジ
■料理作り置きサービスの紹介映像
さらに米国では、作り置き専門の出張料理人が「パーソナルシェフ」という職業として成り立っている。4人家族が5日分の夕食を作り置きしてもらう場合で、250~300ドルが料金相場(食材別)だが、パーソナルシェフはプロの料理人であるため、家族の栄養バランスや好き嫌いに配慮しながら、レストランと同レベルの料理を作ってもらえるのが魅力だ。そのためパーソナルシェフの利用は、富裕層だけでなく、中流層の家庭にまで広がっている。
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