ワーキングマザーの現役復帰を促すリターンシッププログラム

JNEWS会員配信日 2018/5/5

 実習期間を通して、仕事の内容や適性を確かめられるインターンシップは、学生だけではなく、社会人にも応用することができる。その中でも、育児や介護で仕事を長期間離れた人材(主に女性)の職場復帰を促す実習制度は「リターンシップ」と呼ばれて、関連のプログラムが増えている。

世界的な投資銀行のクレディ・スイスでは、子育てなどで仕事を長期離脱した後、復職したい女性を対象に、約12週間の職場実習ができるリターンシップのプログラム「Real Returns(リアルリターン)」を、米国、スイス、英国、インドの4拠点で実施している。この制度には、クレディ・スイスの元社員に限らず、金融業界の未経験者でも応募することが可能で、現地のオフィスで行われる実習期間は賃金も支払われる。

Real Returns Program(Credit Suisse)

米国では、高学歴女性の約40%が出産を理由に、職場を長期離脱している。米国にも産休制度はあるものの、休める期間は平均3ヶ月と短く、育児を続けながら以前と同じ働き方をすることには不安がある。そのため出産を転機に、ワーキングマザーとして働きやすい職場への転職を検討するケースは多く、正式入社前の職場体験ができるリターンシップ・プログラムはその受け皿になっている。

2007年に米国で創業した「iRelaunch」は、現役復帰を目指す女性向けのリターンシップを専門に開発している会社で、ジョンソン&ジョンソン(日用品メーカー)、フォード(自動車)、キャタピラー(重機)、PwC(会計コンサルティング)などの大企業と提携する形で、各社の業務に適したリターンシップ導入のコンサルティングと、復職したい女性とのマッチングサービスまでを行っている。

iRelaunch

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