保険業界で求められる保険数理の専門職「アクチュアリー」
JNEWS会員配信日 2016/6/10
次第に複雑になる保険商品の開発に向けては、「アクチュアリー (actuary) 」という専門職が注目されている。日本では「保険数理士」と訳されて、確率論や統計データに基づいた病気や事故の発生リスクを分析して、保険の掛け金設定などを決める仕事だ。各国でアクチュアリー団体が設立されて、民間資格ではあるが、試験による資格認定を行っている。
アクチュアリーになるための難易度は非常に高く、見方によっては公認会計士や税理士よりも難関と言われている。解答のパターンを丸暗記すれば良いわけではなく、高度な数式を解く実力やセンスが求められるためである。
これまで、アクチュアリーはニッチな資格で、就職は保険会社に限られていたが、近頃では、銀行、保険分野のビッグデータ分析を行う医療系コンサルティング会社や、FinTechのベンチャー企業にまで活躍の場が広がっている。
アクチュアリー資格は、生保、損保、年金などのコースに分かれて、試験内容が異なっているが、有資格者の平均年収は、10年以上の実務経験者で15万~20万ドル(日本では1,000~2,000万円)が相場。仕事は、企業に勤めるケースが大半で、起業するよりも低リスクで、安定して高収入を得られることから、女性からも人気の高い資格となっている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。レポート本編では、保険ビジネスの業界構造、新たな保険商品の開発動向なども解説しています。→記事一覧/JNEWSについて)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●中途解約で損をする生命保険のカラクリ
●保険セールスの規制強化と保険比較サイトの問題点
●スモールビジネスに適した保険情報サイトの構築
●新たな保険商品への需要と関連ビジネス商機
●保険料と病気・事故のリスクを下げるソーシャル保険
●銀行店舗が無くなる日の到来、FinTechの台頭と金融業界の再編
●スポーツ団体と保険会社をクライアントにした安全ソリューション
●医療費の軽減を目的とした栄養カウンセリング事業への参入点
●8割が赤字に陥る健康保険組合の運営立て直しモデルの着眼点
●罰金と報酬で刺激するスポーツクラブのモチベーション向上策
●不安を商品として扱う専門家、リスクコンサルタントの実像
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2016.6.10
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