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  起業をした当初から事業が軌道に乗るケースは少なく、予想しなかったトラブルや失敗を斬新なアイデアで解決できる人が成功を掴んでいる。電子書籍の出版も思い通りに売れないことは多く、独自の販促や工夫が必要になる。
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スモールビジネスでも成功する事業アイデアと
失敗の発想転換
JNEWS会員配信日 2014/8/1

 時代、流行、技術などが変化するスピードが速くなるほど、ビジネスのサバイバルレートは低くなる特性がある。その中でも、事業者が生き残っていくためには、経営の環境や、ビジネスモデルをフレキシブルに変化させていくことが必要だ。

経営にかかるコスト(家賃や人件費など)はできるだけ低く抑えて、外部環境の変化によっては、事業の方向性を柔軟に軌道修正できたほうが良い。その点では、図体が大きくなりすぎてしまった大企業よりも、スモールビジネスのほうが柔軟性を効かせやすい。ただし、既に広く知られているビジネスを模倣するだけで成功することは少なく、そこからオリジナルのビジネスに進化させるアイデアが不可欠だ。

たとえば、電子書籍を執筆して売りたいという起業者は多い。アマゾンをはじめとした電子出版のプラットフォームを利用すれば、個人でも電子書籍を販売することはできる時代だ。しかし、プラットフォームに出品するだけで、本が飛ぶように売れることは無く、大半の著者は、そこで挫折をしてしまう。

教育者であったカレン・クインという女性は、3〜6歳の子どもを持つ親に向けて、英才教育の指南書として「Testing for kindergarten」という本を執筆した。
米国では、幼児からの受験競争が過熱しており、本のテーマは悪くなかったが、なかなか売れなかった。そこで、幼児向けのボードゲームを開発して、その付録として本を売ることにも成功している。ボードゲームの価格は297ドル。

このボードゲームでは、子どもが遊ぶ中でIQのスコアが判定できるようになっており、そのIQから、具体的にどの学校への受験が可能なのかが、本の中で解説されている。さらに現在では、ボードゲームより本格的に、子どもの知能を判定できる「TestingMom.com」というオンラインテストのサイトを立ち上げて、事業を拡大している。

この記事の主な項目
 ●1社のみが勝ち残るフリーミアムモデル
 ●ITベンチャー企業の成功確率と失敗後
 ●社内ベンチャー制度による起業の落とし穴
 ●フランチャイズ加盟による成功率と失敗率
 ●ビジネス生存率を高める事業アイデアと柔軟性
 ●脱マイカー世代を取り込むタクシー業界向け集客支援ビジネス
 ●1勝9敗でも成功する新規事業計画の立て方と起業スタイル
 ●フリーミアム・ビジネスモデルのその後、失敗事例からの教訓
 ●ステップ別に考える起業資金の調達方法とベンチャー事業

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JNEWS LETTER 2014.8.1
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