JNEWS会員配信日 2014/6/30
これまでの女性の働き方は、仕事よりも家庭を優先しなくてはいけないケースが多く、時給単価の安いパート職を選ぶしかなかった。厚生労働省が平成22年に行った「21世紀出生児縦断調査」の中でも、出産後の母親の就業形態は、フルタイム(常勤)よりも、パート・アルバイトの割合が高いことが確認できる。
米国でも共通した傾向があり、女性就業者の約7割は労働時間が週40時間未満となっている。しかし、上級職になると、残業を含めて週60以上の勤務になることもあり、ワーク・ライフ・バランスを重視する女性は、学歴や実力があってもフルタイムで働くことが難しくなってしまう。
そこで、エリート女性の中で、「ジョブシェアリング」という働き方が注目されている。これは、一人の社員がフルタイムで担当していた仕事を、同等の実力がある、もう一人のパートナー社員を探して分割する仕組みで、たとえば、管理職の女性が週60時間(定時+残業)でしていた仕事ならば、パートナーと「30時間+30時間」でシェアするのだ。仕事に対する成果は、二人一組として評価される。
上表では、シェアリングによって一人あたりの労働時間は、フルタイム(週40時間)の3/4になるわけだが、パートナーと共に「正社員」の立場として扱われるのが特徴で、従来の労働時間が長い、金融やIT業界の他、医療現場の専門職(医師や薬剤師など)が、ジョブシェアリングに適した職種とみられている。※映像は、英国の石油会社BP社がサポートしているジョブシェアリングの例。
●働く女性は減少している真実
●女性が働くことを諦める理由とは
●フレキシブルワークによる仕事の生産効率
●在宅勤務制度の長所と短所について
●柔軟に考えるフレキシブルワークの選択肢
●エリート女性に適したジョブシェアリングの形
●フルタイムとは限らない正社員の働き方
●究極のフレキシブルワークを実現するには
●高ストレスのメカニズムを読み解くメンタルヘルス対策市場
JNEWS LETTER 2014.6.30
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