アマチュアからプロ化するオンライン語学講師としての働き方
いまの段階で、オンライン講師の仕事が成り立っているのは、「語学レッスン」と「家庭教師」の市場が主体になる。どちらも、自宅から都合の良い時間帯に仕事ができ、他のパート職と比べて時給単価も高いため、スクール業者の求人に対する人気は高く、フィリピンでは、オンライン英会話講師への応募倍率が、30倍以上とも言われている。
難関をクリアーして採用されるのは、有名大学の在学生・卒業生など、高学歴の優秀な人材だが、加えて、最近では「教え方」のスキルも重視されるようになってきた。その指針として使われているものに、「TESOL」の履修経験がある。
「TESOL=Teaching English to Speakers of Other Languages」は、英語を母国語としない人達に指導する英語教授法のことで、英語圏の大学で具体的な講座が行われている。その内容は、eラーニングで学べる短期コースから、修士の学位を取得できる大学院まである。
もともとは、公立学校などに勤めるプロ教師向けのカリキュラムだが、近頃ではオンラン英語講師の中でも、TESOLのプログラムを履修する者が増えてきている。
修了後には、学位や証明書が発行されるため、それが求職応募の時に役立つためだ。
また、英語レッスンよりも市場規模は小さいが、日本語を学びたい外国人を対象とした、日本語のオンラインレッスン業者もある。講師として登録しているのは、日本語のネイティブ、つまり日本人で、世界の生徒を対象にオンラインレッスンを行っている。料金は、1対1のプライベートレッスンが、1回(50分)あたり25ドルだが、それよりも安価なグループレッスンも用意されており、レッスンチケットを任意の数だけ事前に購入して、レッスンの都度使用する方式。
講師の採用条件は、日本人というだけではなく、日本語の指導経験が2年以上あり(ボランティアは含まず)、日本語教育能力検定に合格しているか、日本語教師 420時間養成講座を修了、大学で日本語教育を専攻していた者が対象になっている。さらに採用後には、有給のトレーニングを行うことで、プロのオンライン講師を育成している。
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■JNEWS会員レポートの主な項目
・オンライン語学講師の条件とワークスタイル
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・公教育でも採用されるオンライン教師への需要
・米オンライン・パブリックスクールの仕組み
・オンライン教師の個人開業モデルについて
・クラウドで提供するオンライン授業システムの開発市場
・子どもの理数系才能を開花させるSTEM教育ビジネスの開拓
・オンライン化する家庭教師のマッチングと新たな自習スタイル
・高騰する大学授業料と対峙するオープンエデュケーションの波
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・電子教材が促進するホームスクール市場と学位ビジネス
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2013.10.29
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