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  ワイン、オリーブオイル、チーズ、生ハムなどの食材を鑑定できるスクールがスペインで人気になっている。受講するのはレストランに勤める従業員や、これからの就職希望者など。飲食業では、料理人以外のスタッフにも、それぞれの専門性が求められている。
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料理人が目指す専門家としての方向性と
食材鑑定士という新職種
written in 2012/11/4

これまで、プロの料理技術は、修行を通した師弟関係の中でしか学べない閉鎖的なものであったが、それを大学のような教育カリキュラムや資格制度を整備することで、美味しい料理を提供するだけでなく「教える」ことを、次の収益源にしようとする考えが、欧州の料理業界には広がっている。

スペインでは、料理教室が多いのも特徴だが、最近の5年間で急増しているのが「鑑定士」の資格が取れるスクールである。

その一つとして、マドリード市にある「ESCUELA ESPANOLA DE CATA(スペイン鑑定士学校)」では、ワイン、オリーブオイル、チーズ、生ハム、水、ウイスキー、ジン、ビール、日本酒、チョコレートなど、様々な食材の鑑定方法を指導しているが、年間で 500人もの入学申込みがある。入学しているのは20〜35歳位の社会人が多く、職業訓練に投資する年齢層に合致している。受講コースは3ヶ月単位で、週末に通っているケースが多い。



食材の鑑定士が人気となっている背景には、安売りの食材に騙されたくないという、消費者の本物志向が強くなっていることに関連して、鑑定士の資格を取得することにより、仕事選択の幅が広げられることがあるという。

今は、レストランも競争時代に入っていて、より多くの顧客を獲得するために、良い食材を提供しなければならない。しかし「良い食材」とは、きちんとした鑑定士が認めることが重要なポイントになる。そこで、各食材の鑑定スキルを身に付けている人材に対するニーズが、飲食業界で高まっている。


この記事の核となる項目
 ●世界に広がる禁煙規制と飲食店不況の関係
 ●オープンソースへと向かう料理の革命
 ●エル・ブジが伝える日本料理の魅力
 ●中国人が経営する日本料理店の実像
 ●多国籍化する食文化の広がりと日本料理の進化
 ●料理人が目指す新たな専門家としての方向性
 ●欧州で人気化する鑑定士養成スクールとは
 ●多国籍社会の中で浮上する飲食業への不満と新スモールビジネス
 ●ヤワな日本人には太刀打ちできない一触即発の食糧危機
 ●本物の日本食を世界に広めるビジネスモデルとフード 2.0


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 ●欧州ワイン農家が守る「信用」の築き方と新ビジネスの方向性