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  海外では手芸作品を販売する副業が流行っているが、その中でも、子どもが書いた絵を「ぬいぐるみ」として制作するサービスが人気で、世界各地で同様のスモールビジネスが広がっている。
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子どもの落書きを「ぬいぐるみ」にする
オーダーメイド手芸市場
written in 2012/4/17

 海外では、身近な起業テーマとして「手芸」が人気になっていることは、バックナンバーで何度も紹介しているが、手芸が得意だからといって、ありふれたグッズを制作したところで簡単には売れないものだ。では、どんなグッズなら売れるか?その成功例として、カナダのバンクーバーに住む女性が個人事業で行っている「Childs Own Studio」の、ぬいぐるみ制作サービスが大人気になっている。

これは、子どもがラフに描いた落書きの画像データを送ると、そのままのイメージで「ぬいぐるみや人形」に仕上げてくれるというもので、同スタジオのサイトには、豊富な制作事例が、「落書き(Before)→ぬいぐるみ(After)」両方の写真付きで公開されている。親にしてみれば、我が子が描いた絵を、作品として残しておきたいと考えるものだが、そのニーズを見事に捉えたサービスといえる。

子どもにとっては、ただの落書きでも、その中には芸術的なセンスや才能が垣間見えることもあり、そこを「ぬいぐるみ」として上手に再現しているのが特徴。



同スタジオの運営者であるウェンディ・ツァオ氏は、もともと在宅で手芸の下請け仕事をしていたが、自身も4歳の子どもがいる母親であることから、落書きを「ぬいぐるみ」にしてみることを思いついた。それ以来、サイトを見たユーザーからの依頼により、数百件のぬいぐるみをオーダーメイドで受注している。

ただし、この仕事はすべてが手作業のため、同時にたくさんの依頼には対応することができない。そこで、同様のサービスを分散して手掛ける手芸作家のネットワークが広がっている。「Once Upon a Drawing」も、子どもの絵を「ぬいぐるみ」に再現する技術はかなり高い。

制作を依頼した場合の料金は、70ドル〜130米ドル(約5,800〜10,000円)の設定で、制作から納品までには2〜3週間かかる。ただし依頼が混み合っている場合には、ウエイティングリストの末尾に付いて、制作の順番を待つことになる。料金は、完全なオーダーメイドのわりに安いという印象だが、これも主婦の在宅ワークだから実現できることである。さらに、同様のぬいぐるみ制作でも、本格的な事業として展開している例もある。


《ぬいぐるみ制作の流れ》

  

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この記事の核となる項目
 ●週末だけ自宅営業するクローズドレストラン
 ●副業でも可能な料理デリバリーサービスの仕組み
 ●子どもの落書きを「ぬいぐるみ」にする手芸サービス
 ●新興国を拠点つぃたオーダーメイド手芸品の事業モデル
 ●手芸作家向けオリジナル生地の作成サービス
 ●外国人旅行者向けに「体験」を売るサービス
 ●シングルファーザーの先駆者として起業した成功例
 ●アンチ大量生産の消費者に支持されて急成長する手芸サイト
 ●10代で「自分のビジネス」を持つハイスクール起業家の台頭
 ●知的人材が支えるニュージーランドの起業熱とスモールビジネス
 ●少子高齢化で求められるワークスタイル改革の切迫した事情
 ●縮小経済を生き抜くダウンサイズビジネスの損益分岐点


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