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  子育ての傍らで、自分のビジネスを立ち上げる母親のことは「マムプレナー」と呼ばれ、世界各国で母親の起業家が増えている。子どもと触れあえる時間を大切にしながら、仕事もがんばっていくには、会社に勤めるよりも効率的で、やり甲斐があるという発想。
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母親ファンを味方につけて成長する
マムプレナーの事業モデル
written in 2011/8/10

 ニュージーランドでは、自営業を営む男性が労働人口の13%であるのに対して、女性は 7.5%に留まっているが、統計的には女性のほうが事業の継続率は高いことが明らかになっている。

そこから発展して増えつつある女性経営者の中でも、ここ数年のニュージーランドで注目を集めているのが「起業家=アントレプレナー(Entrepreneur)」の母親版である、「マムプレナー(Mumpreneur)」の存在だ。これは、母親業のかたわらで起業してビジネスオーナーとなる「お母さん起業家」のことを指している。

ニュージーランドの社会で最優先されるのは「家族」である。最近、学齢前の子どもは、保育所に預けるより、親と共に過ごすのが最も良いという報告が発表になったこともあり、子どもが小さいうちは、できるだけ一緒にいたいと考える母親は多い。その一方で、自分のキャリアをまったく捨ててしまうのは惜しいと考える母親の中から、子どものスケジュールを優先させつつ、自分のビジネスを経営する女性起業家(マムプレナー)が増えているのだ。



マムプレナーの特徴は、家庭を優先するワークスタイルのため、インターネットを活用したビジネスを主体としていることである。ニュージーランドでは、妊娠中・出産・子育ての時期に、ネットで情報収集をしたり、ソーシャルメディアに参加している母親が40%以上と言われており、彼女達がマムプレナーの主要な顧客層になっている。

《マムプレナーの顧客特性》

  

マムプレナーが手掛ける事業は、大きく2つに分けられる。一つは、子育て関連の商品・サービスであり、もう一つは、女性ならではの、きめ細かな視点を生かしたビジネスだ。興味深いのは、どちらの場合にも共通する起業の動機が、ただ漠然と何かビジネスをやりたいというのではなく、自分が欲しい商品やサービスが見つからないという不満や、もっと良いものや方法があるはずという強い気持ちが、彼女達のビジネスを支えていることだ。主婦や母親としての経験に基づいて決めた起業テーマは、その初期段階から明確な目標を与えている。

起業をした後にも、マムプレナー同士の交流は活発に行われており、特にソーシャルネットワークは、自分と同じエリアに在住するマムプレナーと知り合いになったり、お互いのビジネスをサポートし合うための強い味方になっている。それでは、マムプレナーが具体的にどんなビジネスを立ち上げているのかを見ていこう。
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この記事の核となる項目
 ●零細企業が支えるニュージーランド経済
 ●ニュージーランドの移民政策と起業の接点
 ●スモールビジネス中心のニュージーランド企業
 ●起業支援を促すメンターの役割と体制
 ●ニュージーランド・メンター制度の仕組み
 ●母親として起業するマムプレナーの台頭
 ●オーガニック原料で高級離乳食を開発したマムプレナー
 ●ヘルシーな家庭料理を支援するマムプレナー
 ●母乳保育のコミュニティを育てるマムプレナー
 ●ダブルインカムを狙った家族法人による副業と家業の作り方
 ●優秀な社員に時間報酬として与えられる在宅勤務制度の動き
 ●働く母親の増加で浮上する小学生を対象にした放課後教育市場


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