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  国際結婚をする日本人の割合は年々増加して、婚姻カップル全体の約5%が外国人の配偶者と入籍している。文化や習慣が違う相手との結婚は難しい面もあるが、彼らが海外と日本を結ぶ架け橋として貢献する役割もある。
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海外ビジネスの架け橋となる
国際結婚カップルの実像と可能性
written in 2011/6/5

 どこの国でも、他国からの移民受け入れについては慎重な姿勢で、簡単には定住ビザが発行されない。日本も少子高齢化により、今後の労働人口や介護に必要な人材が不足することから、1000万人規模の移民を受け入れることが必要という案が、政治家の中からも浮上しているが、ビザ発行の規制緩和をすることには、様々な壁がある。

その中でも、合法的に海外からの定住者を増やすには、国際結婚を奨励することが最も効果的である。日本では、1970年代に国際結婚をするカップルが年間5千組だったのが、現在は3万組以上に増加している。その大半は、アジアからの花嫁で、国籍的にみると、「妻が中国人」というケースが全体の37%、「妻がフィリピン人」が16%となっている。

《日本での国際結婚の推移》

  

《国籍別にみた国際結婚の内訳(2009年)》

  

国際結婚は、文化の違いなどで難しい面もあるが、すでに10年以上日本へ定住して、幸せな家庭を築いている人も少なくない。国際結婚したカップルの立場は、日本と、配偶者の母国の両方で婚姻関係が成立しているため、原則として、どちらの国に住むこともできる。それが「生活の拠点をどちらにするか?」で揉めることもあるが、両国を行き来したビジネスや生活をしたい人にとっては、むしろ“国際夫婦”としての特権を活かせるメリットは大きい。

逆に、日本在住の外国人とビジネスをしたり、雇用するケースで、信頼性を確かめる目安として「配偶者は日本人か」というのが一つの基準になっている。単身で来日している外国人は、いつまで日本に滞在しているのか不確定なため、大切な仕事を任せることには不安がある。しかし、国際結婚までしている外国人は、日本へ定住する覚悟を決めているため、腰を据えて付き合っていくことができるのだ。

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この記事の核となる項目
 ●フィリピンの人材輸出ビジネスに学ぶ
 ●世界で活躍するフィリピン・エリートの職種
 ●日本へのフィリピン入国労働者数と送金額
 ●国際結婚は世界の架け橋になるか
 ●ソーシャルネットワークを監視する移民局
 ●新たな国際結婚と移民の流れ
 ●国境を越える高度外国人材の輸出入
 ●留学エージェントと米国大学の提携モデル
 ●経済連携による国境消滅で起こる介護人材の国際調達ビジネス
 ●新興国のエリート人材が鍵を握る今後の国際ビジネス動向
 ●ネットビジネスの現場で調達されるオンデマンド労働者
 ●自分の専門知識を収益化するオンラン副業プラットフォーム
 ●安価な外国人労働力を調達する日本企業の知恵と抜け道
 ●ネットによって国境を楽々と越えるサービス貿易の動向と影響
 ●外国人労働者受け入れ解禁で飛躍が見込める日本語教育市場


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