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「家族回帰」が生み出す消費トレンドと
家族向けITビジネス
written in 2003/2/12

 景気が低迷する中でも業績堅調な自動車業界で“売れ筋”として人気が集中しているのが広い室内空間に7〜8人乗車できる「ミニバン」である。トヨタの「エスティマ」、ホンダの「オデッセイ」や日産の「エルグランド」は、中古市場でも常に人気が高い車種とし底堅い相場で取引されている。

もともとミニバンは米国のファミリー文化から火がついたヒット商品である。米国では1970年頃から「ステーションワゴン」がアメリカンファミリーの象徴として人気化、1980年以降はワゴンよりも室内空間を広くして「人も荷物も快適に移動できるファミリーカー」として投入されたミニバンの人気が爆発した。

日本の自動車メーカーも米国の流行に学び、「楽しいファミリー像」をイメージしやすいミニバンを国内に投入して買い換え需要を促した。発売当初は国土の狭い日本で多人数が乗るミニバンは馴染まないのでは、という専門家の意見もあったが見事にその予測を覆す結果となっている。
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この記事の核となる項目
●余暇時間の増加と世情による家族回帰
●“文明の利器”に頼る家族回帰の傾向
 ・ITによる家族間のコミュニケーションについて

●家族のコミュニケーションを支援するオンラインサービス
 ・家族の想い出を電子化して保存するサービス
 ・子供の成長をオンライン上で眺めるサービス

●ホームセキュリティと家族コミュニティサービスの融合
●子供の安全をモニタリングする携帯端末
●米国で普及する子育て・ファミリー支援向けコンテンツの傾向
●「家族」を囲い込むファミリー・サイトというコミュニティ戦略


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