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ChatGPTによるAI対話システムの開発テーマと運用コスト

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JNEWS会員配信日 2023/3/18

 ChatGPTの利用方法には、チャット画面から質問を手動で入力することの他に、プログラムと連携できるAPIも提供されている。具体例として、オンライン教材とChatGPTを連携させると、生徒が作成した作文を自動添削したり、対話型のドリルとして練習問題を出題して、合格点に達するまで類似問題を繰り返すことができる。

また、禁煙や減量を目的としたヘルスアプリがChatGPTと連携すると、ユーザーと対話しながら、目標を達成するまでの生活管理やモチベーション維持をするためのパートナー役とすることができる。同様に、高齢者見守りアプリの中でChatGPTが高齢者との会話を続ければ、認知症予防に役立てることもできる。

企業の業務用途では、在庫管理のデータベースと連携させると、ChatGPTは在庫数や配送予定日の情報を自動取得して、顧客からの問い合わせにチャットで回答することができる。在庫の変動状況から追加発注のタイミングを倉庫の管理者に知らせて、自動発注をかけることも可能だ。

さらに、eコマースサイトでは、在庫管理データベースの中に、各製品のスペック情報(サイズ、重量、色、機能リストなど)をメーカーサイトから取り込み、ChatGPTに商品説明文を自動執筆させることもできる。数千アイテムの商品を扱うeコマース業者は、SEO対策を目的とした商品説明文を書くのに膨大な時間とコスト(人件費)をかけていたが、それを自動化できるメリットは大きい。

《CharGPT APIの活用例》

実際に海外では、ネットサービスの中に ChatGPT APIを組み込んだ新サービスが次々と登場してきている。デジタル単語カードを作成して繰り返し学習ができるサービスとして、米国高校生の3人に2人が利用する Quizlet(クイズレット)では、ChatGPT APIと連携させたAIチューターの「Q-Chat」を2023年2月末にリリースした。

Quizletは、2020年からOpenAIと協力して、AIが学習用の例文や選択問題を作成するシステムの開発を進めてきたが、Q-Chatでは学生がチャットを利用して外国語や歴史の学習でわからないことを質問すると、ChatGPTの知識に基づいて、丁寧な回答が得られるようにしている。会話方式でオンライン学習を進められるため、独学中の学生を飽きさせないことが利点で、新しいパーソナル学習コーチの仕組みとして注目されている。

Quizlet

また、食品デリバリーサービスの Instacartでも、ChatGPT APIと連携させた「Ask Instacart」というアプリの新機能を2023年後半までに搭載することを発表している。ユーザーは、Instacartアプリからランチや夕食のメニューを相談すると、家族の健康状態や栄養価に配慮されたメニューが提案されて、調理に必要な食材の買い物リストが作成される。AIが提案するメニューは、Instacartが取引する小売業者の在庫情報に基づき、実際に購入できる食材の中から選定される。

■Ask Instacartのデモ映像

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・AIが量産するテキストコンテンツの価値
・デジタルアシスタントとしての可能性
・OpenAIを活用した視覚障害者アプリの開発例
・ChatGPT APIによるAIチャットの開発テーマ
・AIチャットシステムの運用コスト
・ChatGPTトークンの単価設定について
・OpenAI社のビジネスモデルと組織構造
・プロンプトエンジニアという新職種
・画像生成AIを活用した副業モデル
・プロンプト人材への将来需要について
・テック不況で加速するビジネスモデル再構築
・AIロボットを味方に付けるフリーランスのリスキリング

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