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自動運転に対応したスマート駐車場ビジネスの未来形

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JNEWS会員配信日 2021/4/7

 これからの駐車場は、テクノロジーによる変革が起きる分野として、世界的にも注目されている。駐車場を探すための交通渋滞は、CO2排出量を増やすも要因であり、駐車場問題を解決することがスマートシティの条件になっている。このカテゴリーは、国や自治体が資金を投じて整備を進めることになるため、関連産業の市場規模も大きい。

大手自動車部品メーカーのBosch(ボッシュ)では、コネクテッドパーキングシステムとして、自動駐車にも対応した各種のテクノロジー開発に着手している。その中の「The Parking Lot Sensor (PLS)」は、駐車スペースの路面に埋め込む方式のワイヤレスセンサーで、駐車時間の計測や、無断駐車の監視を行える他、カーナビやモバイルアプリと連携して、駐車場までの自動誘導をすることもできる。

PLSの価格は注文ロットよって異なるが、1個あたり165~250ユーロ(2.1~3.2万円)。路面へのセンサー埋め込みは、ドライバー工具で簡単に行うことができ、リチウム電池によるバッテリー式で、最長5年間は稼働するため、従来の機械式コインパーキングよりも、初期投資とメンテナンス費用を大幅に軽減することができる。埋め込み式パーキングセンサーは、荷物の積み卸しをするトラック向けにもニーズがあり、センサーが駐車可能な空車スペースに自動誘導すれば、荷下ろし時間の短縮と交通渋滞の解決策になる。

■The Parking Lot Sensor (PLS)の紹介映像

Boschは、自動運転時代(レベル4)を想定したスマートパーキングシステムの開発も進めており、近未来の駐車場では、空車スペースへの誘導と駐車の操作を完全自動化することを目指している。

Boschが開発するセンサー付きの支柱を駐車場内に設置すれば、車両に搭載される自動運転機能と支柱センサーとが、障害物との距離を把握するため、ドライバーは車両から降りた状態で、駐車をシステムに任せることができる。駐車場内には、自動パーキングを監視するカメラも設置されるため、もしも駐車場内で事故が起きた場合にも、ドライバーの責任は問われないのがメリットになる。

Bosch Smart Parking System

 駐車場のハイテク化を進めるスマートパーキング事業は、駐車場のスマート化に必要なセンサー部品を開発するデバイスメーカー、それらの部品を組み合わせたスマートパーキングシステムを開発するソリューション企業、クラウド上で駐車場の管理や稼働分析をする駐車場プロバイダーなどがあり、関連の新興企業を大手が買収する動きも加速している。

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