8割を占めるコロナ軽症者向け遠隔診療サービスの開発
新型コロナの感染診療では、陽性者の約16%が入院をしており、残りの84%は自宅または、軽症者受け入れ先のホテルで療養することになっている。感染の拡大を抑えるには、無症状者や軽症者、さらに退院をした患者の体調をモリタリングしていくことが重要になる。
その方法としては、高齢者や慢性疾患者向け遠隔モニタリングのシステムが、海外では活用されはじめている。米マサチューセッツ州で創業したばかりのCherishHealth社は、持病を持つ自宅療養者向けに、健康状態のデータを医師と共有できる「Cherish Serenity」というバイタルセンサーパッチを開発している。
療養者は複数センサーの付いたバッチを胸部に貼り付けることで、呼吸、酸素レベル、体温、心拍数、心電図などのバイタルデータが医療機関にワイヤレスで送信される。バッチは使い捨てタイプとなっており、衛生面を気にせずに、外出時に装着をしても違和感が無いように設計されている。自宅や外出先で体調が悪化した時には、AIがバイタルデータの変化を感知するため、救急車の手配などを迅速に行うことができる。
Cherish Serenityは、高齢者を主な対象として、安全な自宅診療ができるシステムとして開発されたものだが、コロナ禍で混乱する救急医療の患者数を減らすためのプロジェクト「SAFE@HOME」としても活用されている。
このプロジェクトは、Cherish Health社と医療専門家とがチームを組み、自宅療養するコロナ軽症者のバイタルデータを「Cherish Serenity」でモニタリングして、遠隔診断の専門家と医師がオンラインチャットや電話会議を通してリスク判定をする。軽症者には自宅療養をしてもらい、リスクレベルが高いと判定された段階で、救急医療の手配をすることで、自宅療養→入院までの誘導を最適なタイミングで行うことができる。
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