肥満、高血圧、糖尿病など慢性病疾患を抱えている人に対して、ビデオ会議システムを通して定期的な健康指導を行うヘルスコーチングは、フィットネスクラブに次ぐ健康市場として注目されている。 (JNEWSについて
リモートツールを活用したヘルスコーチングの新職種

JNEWS会員配信日 2019/1/24

 ビデオ会議システムを利用することにより、対面型の教育やコンサルティングはしやすくなり、海外では多様なコーチングサービスが立ち上がっている。その中でも「健康コーチング(ヘルスコーチ)」に対する潜在需要は大きい。これは、肥満や慢性疾患など、健康上の悩みを抱えている人に対して、食事内容の指導から一日の生活プラン、メンタル面までのサポートを行う仕事で、米国ではフィットネスクラブに次ぐ健康市場としても注目されている。

ヘルスコーチの仕事は、自宅をオフィスとしたフリーランスとして行うことが可能なため、高学歴でワークライフバランスを重視する女性の起業テーマとしても人気が急上昇している。

コーチングサービスの内容は、ビデオ会議システムによるマンツーマンのコーチング(1回45~60分)を月に2回程度と、メールによる対応で、体重管理や栄養指導などを行い、料金体系は月額250~300ドルが相場。ダイエットで目標の数値を達成するまでには、半年から1年のコーチングを行う。コーチのキャリアや知名度によっても料金設定は異なるが、常時20~30名のクライアントを担当できれば、月収で5,000~10,000ドル(約55~110万円)の仕事になる。

ヘルスコーチの具体例として、米テキサス州在住のミーガン・リヨン(32歳)は、2007年にハーバード大学の経済学部を卒業、2012年にノースウェスタン大学のビジネススクールでMBAを取得した後、栄養学の専門知識も習得して、健康コーチングの事業「The Lyons'Share」を立ち上げている。彼女の事業では、クライアントに対して個別の健康指導を行う他、セミナー活動や、企業の従業員向けウェルネスサービス、健康に良い食料品を選別するための買い物ツアーなども行っている。

ヘルスコーチの仕事を行うのに、公的なライセンスを取得する必要は無いが、専門知識の裏付けとして、信頼できる機関のカリキュラムを履修して、認定証を取得するのが一般的である。

米ニューヨークに拠点を置く「Institute for Integrative Nutrition(IIN)」は、eラーニング形式により、100項目以上の最新栄養学や食事理論を学べるオンラインスクールで、卒業後には米国代替医療協会認定ヘルスコーチの資格を取得できる。資格取得までには最短でも約1年、約5000ドルの費用がかかるが、ヘルスコーチに関心のある起業者からは大人気の資格となっており、120カ国以上で約6万人が卒業をしている。カリキュラムはすべて英語だが、日本からの受講者もいる。

Institute for Integrative Nutrition(IIN)

この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

この記事の完全レポート
JNEWS LETTER 2019.1.24
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ

この記事に関連したJNEWS会員向けバックナンバー
高血圧+糖尿病の重症化を防ぐ予防ヘルスケアの潜在市場
リアルとデジタルが融合するバーチャルスポーツの新業態
励まし合いながら生活改善するソーシャルヘルスの潜在市場
罰金と報酬で刺激するスポーツクラブのモチベーション向上策
フィットネスクラブの継続率を高めるAIツールの開発
※アクセスにはJNEWS会員ID、PASSWORDが必要です。

(健康関連ビジネス)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)

これは正式会員向けJNEWS LETTER(2019年1月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
無料体験の登録でJNEWS LETTER正式版のサンプルが届きます。
 
Page top icon