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  スマート技術の医療への応用は、やがて公的保険の適用サービスとして認められる可能性があり、この分野のベンチャービジネスには期待が抱かれている。その一つとして、衣類の中にセンサーを埋め込めるスマート繊維の研究が進められている。
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身体データから未来を予測する
スマート社会のインフラ構築事業
JNEWS会員配信日 2013/4/27

スポーツウエア(衣類)の中にも、各種のセンサーやコンピューターを組み込もうとする研究がされており、そこで求められるのが、電子部品と相性のよい繊維素材の開発で、それらの新素材は「スマート・テキスタイル」と呼ばれている。安価な新興国の製品に押されて、不況が続いている、先進国の繊維業界においても、ウェアラブルコンピューターとの連携は、付加価値の高い新製品に繋げられそうだ。

 医療分野におけるウェアラブル・コンピュータの導入にも、大きな期待が寄せられている。これまでの医療は、病院内の治療と、在宅時に服用する薬の処方によって行われていたが、ウェアラブルな医療デバイスが各種開発されるようになれば、医師が在宅時の患者の様子を常時モニタリングできるようになる。医療用のウェアラブル機器は、公的保険の適用になる可能性もあることから、開発メーカーにとっても魅力的な市場だ。

スマート・テキスタイルを医療に応用した事例として、AiQ Smart Clothing社が開発を進めている「BioManTシャツ」は、導電性のある繊維と、シャツの裾に埋め込まれたセンサーにより、着用者の心拍数、呼吸数、体温、皮膚の水分量、心電図などを測定して、iPhoneのアプリでデータを管理したり、医師に送信することができる。

もともと、同社が得意としているのは、導電性のあるステンレス繊維で衣類を製作することで、指で画面に直接触れなくても、スマートフォンが操作できる手袋や、夜間でも安全な LED付きの靴やウエアなどが、ヒット商品としてある。


医師が、遠隔の患者をモニタリングするためのデバイス市場は、米国内だけでも200億ドル以上になるとみられており、正式な“医療機器”としての認可を受けることが、同市場でシェアを獲得するための、要(かなめ)といえる。

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この記事の核となる項目
 ●生涯のすべてを記録〜ライフログを蓄積する生活
 ●健康、医療分野のライフログ市場
 ●リアルな視界をアシストする拡張現実の世界
 ●ARプラットフォームのビジネスモデル
 ●身体センサーを組み込んだスポーツ用品市場
 ●群衆の行動を予測できるスマート社会
 ●保険適用を視野に入れたウェアラブル医療デバイス
 ●ウェアラブル・デバイス連携のプラットフォーム
 ●ビッグデータ活用による事業の将来予測と販促マーケティング
 ●所有でなく共有することが求められる健康医療のデータ保管業


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