健康関連ビジネス
  
Top > 健康関連ビジネス
  スマートフォンで健康管理をするヘルスアプリの開発は各国で進んでいるが、近い将来には、病院が患者へ処方するヘルスアプリが、健康保険の適用になる可能性も期待されている。
JNEWS LETTER
2週間無料体験購読
配信先メールアドレス

RDF

twitter

Google

WWW を検索
JNEWS.com を検索
スモールビジネスを支援するアプリ開発と
ヘルスアプリの将来像
written in 2012/10/19

 スマートフォンは、高価な医療機器の代わりとしても活用することが可能で、医療費を軽減しながら、高度な医療を実現させることが期待されている。各疾病に応じたアプリの開発は、今後の有望市場であり、患者向けのアプリとしては、個人の体調を管理して、それを医療機関とコネクトさせるというものが多い。

具体例として、 WellDoc社が開発したのは糖尿病患者向けのアプリで、その日の血糖値と食事内容を入力していくと、アプリが適切な次の食事を指示してくれる。また、医師ともつながっていて、危険な状態とみなされたときは医師からのアドバイスが入る機能もある。



同アプリの実用化にあたっては、1年間の臨床試験が行われて、アプリによる食事管理を行った患者は、一般の糖尿病患者よりも血液検査の数値が良いことが実証されて、米食品医薬品局(FDA)の承認も受けている。

これまでの処方箋は、医師が薬を処方するだけだが、近い将来、治療のプログラムが網羅されたアプリが処方されるようになるだろうと、米国では予測されている。

アプリには、薬の処方箋に加えて、食事改善のプログラムや、運動メニューなども含まれており、それを栄養士やスポーツジムのトレーナーに提示しながら、病気の治療に取り組むことができるというもので、「Happtique」というヘルスアプリの開発会社では、各種のガン、糖尿病、ぜんそく、心疾患などの疾病別に、医師が患者に対して処方できるアプリのシステムを構築している。

近い将来には、医師から処方されるアプリが保険の適用になる可能性もあり、一大市場になるのではないかと注目されている。


《医師が処方するヘルスアプリのイメージ》

 

また、「Mobisante」はスマートフォンに専用のデバイスを取り付けて超音波検査ができるアプリで、現時点では、獣医や医療事情の悪い国での使用を想定しているが、将来的には、先進国のクリニックにも採用されて、医師の起業(開業)にかかるコストが軽減されることも期待できる。

健康関連ビジネス一覧へ

この記事の核となる項目
 ●CSA農家を支えるクラウドサービスの存在
 ●スマートフォンをレジ端末として使う電子決済のインフラ
 ●パスブックを中小業者向けに提供するビジネス
 ●フェイスブックを活用したベビーシッター開業
 ●マイカーをシェアして収益化できるキット&アプリ
 ●個人がスモール旅行社を経営するためのアプリ
 ●病気の治療に使われるヘルスアプリの将来像
 ●電波によるスマホユーザーの集客とWi-Fiネットワーク構築
 ●クラウドワークとネット副業を普及させるペイパルマネーの実力
 ●クラウドビジネスが変えるネット副業への関わり方と成功法則
 ●残業から副業へ変わるエリートサラリーマンの生計モデル


この記事の完全情報はこちらへ
JNEWS LETTER 2012.10.19
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。

■この記事に関連したバックナンバー
 ●罰金と報酬で刺激するスポーツクラブのモチベーション向上策
 ●病気を治すことから察知することへ変わる Health 2.0の兆し
 ●励まし合いながら生活改善するソーシャルヘルスの潜在市場
 ●中年オヤジはなぜ太るのか?日本人向けダイエットの誤解
 ●在宅健康管理サービスと赤字化する健康保険事業の深い関係
 ●処方薬の流通経路にみる医療業界の商慣習と価格崩壊の夜明け