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健康食としての「日本食」を 米国マーケット売るための視点 |
written in 2011/10/11
特定のニーズや顧客層にフォーカスしたオーガニック食品も支持されている。その中でも、乳児向けの離乳食は狙い目だ。米国では出産した母親が仕事に復帰するのは約2カ月後で産休期間は短いが、高学歴高収入の親ほど、子どもに安全な食材を食べさせたいと考えている。
母親が仕事に復帰して間もなく乳児は離乳食を食べられる段階に入る。しかし、母親は忙しくて、なかなか料理ができないというジレンマを抱えている。そこで、安心な自然素材にこだわった、インスタント離乳食の需要がある。
実際に、ビンに詰められた野菜のすりつぶしや、解凍すればすぐに子どもに与えることのできるオーガニックの冷凍離乳食は人気があり、乳幼児を抱えた母親は買い物にも出づらいことから、オンラインでも売れている。
インスタント離乳食が売れる背景として、米国で子どもを保育園に預ける際には、保育園側が食物アレルギーや、食べ物の事故による訴訟を避けるため、自宅から昼食やおやつを持たせるように指示しているところもある。そのため、オーガニック素材の離乳食やおやつや、紙おむつなどを、子どもの親がまとめ買いをして、保育園に預けておくのだ。
また、小学校に入学しても、一斉にみんなで同じものを食べる給食がないため、校内の食堂で販売される昼食を食べるか、家から持ってきた昼食を食べる。校内販売のメニューは、ピザ、ハンバーガー、チキンナゲッツ、ホットドッグ、サラダバーなどである。自宅から持参する昼食は、サンドイッチなどが中心で、前夜の残りと思われるスパゲティー、スープなどをタッパウエアに詰めている子どももいる。日本のように、母親が手作りの弁当を毎朝作る家庭は少数派だ。
そこで、親の手間を省くために、スーパーマーケットでは子ども向けのランチパックを販売している。中身はクラッカー、ハム、チーズ、果物とお菓子が少し入っている。これらは決して栄養価の高い食事とはいえないため、ここでもオーガニック素材で作ったランチパックも出てきている。
会社勤めのサラリーマンも同じことで、できるだけ健康的な昼食をとりたいが、同僚とレストランで食事をして、ついカロリーが多くなったり、動物性タンパク質を摂りすぎることがある。しかし、健康的なお弁当を作って持っていく時間的な余裕はない。
そこで、オーガニック素材のレトルトや、冷凍食品を買っておく。職場に冷凍庫がある場合は、そこに買い置きして、自分の名前を書いておく。同僚との付き合いや接待などで、外でランチする日が続いても、冷凍食品は保存がきくため冷凍庫に入れっぱなしでよい。社内で食事を摂れる日には、このオーガニックの冷凍ランチを、会社の電子レンジで解凍して食べることができる。
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●オーガニックインスタント食品の販路解説
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JNEWS LETTER 2011.10.11
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