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自宅からワークアウトする オンラインフィットネスへの商機 |
written in 2004/9/18
最近では国内でもエグゼクティブを中心に「ワークアウト」と呼ばれるフィットネスプログラムが人気を集めている。今までのフィットネスクラブと異なる点は、ウエイト・トレーニング中心の運動を闇雲にするのではなく、専門トレーナーのサポートによる科学的なトレーニングをして、肉体改造をしていく部分にある。元々多くのプロスポーツ選手が取り入れていることから評判が一般にも広がっていったというもの。「身体本来の基礎体力を高めたい」「忙しい生活習慣の改善をしたい」など自己の健康に気遣い、鍛えてみたいというニーズが高まっている。
しかし、いざフィットネスクラブへ入会してみると、日々の忙しさでなかなか時間がとれない、自宅や勤務先から遠くて通えない、などの理由で辞めてしまうケースがとても多い。現在のフィットネスクラブ経営は、飲食店のビジネスモデルに似ていて、新規のクラブ(新店舗)をオープンさせると、豪華な施設や最新式の設備に魅力を感じた近隣商圏の住民が数多く入会するが、設備の老朽化と共に新入会者数が減り、退会率が上昇していく。そのため、フィットネスクラブ事業を拡大していくためには、施設のスクラップアンドビルドをして、常に魅力的な商圏へと新規出店していく必要があり、かなり設備投資負担の大きなビジネスとなっていた。
また、フィットネスクラブの主な顧客層は、働き盛りのビジネスパーソンのように捉えがちだが、現実には30代後半〜40代は、定期的にジムへ通う時間がなかなか取れないため、肥満や成人病など健康面で深刻な悩みを抱えている人以外では、なかなか継続して通いにくい特性がある。むしろ仕事の第一線から離れつつある50代のほうが主要な会員顧客になっているのが実態だ。
ただし40代の働き盛りがフィットネスクラブに関心がないわけではない。現に自分で時間の都合を付けやすいフリーランサーや経営者の中では、ワークアウトブームが巻き起こっていることから、潜在的な市場が大きいのは確かである。そこで、ジムへ通うことが時間的に難しい人達に対しても、遠隔から健康的な運動と体調管理をサポートする「オンラインフィットネス」が、フィットネス大国の米国では普及しはじめている。
(健康関連ビジネス一覧へ)
●自宅から利用できるオンラインフィットネスサービスの仕組み
●ファーストフード業界も進出するオンラインフィットネス事業
●オンライン化で活躍の場が広がる個人トレーナーの存在
●オンラインフィットネス機能を開発するソリューション市場
●オンラインフィットネスを構成する関連サービスと機能
●国内におけるオンラインフィットネス参入のポイント
●高齢化社会が追い風になる「スポーツ」をテーマとした起業
●スポーツ選手に専門化した就職支援サービスの動向と可能性
●肥満防止と生活習慣病予防に向けた健康管理の新ビジネス
JNEWS LETTER 2004.9.18
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