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細菌汚染の深刻化によって求められる
新しい衛生管理ビジネス
written in 2004/1/12

 食品の安全性や、SARS・O157等の人間に有害な細菌・微生物の発生問題は、我々の安全な生活を脅やかす軽視できない問題になっている。今では文房具にも「抗菌」マークが付くなど、様々な商品やサービスにおいて衛生面の配慮、対策がしっかりなされているかどうかが、集客や売上にも直接的に影響してきている。

その中でも日常の生活に密着している飲食店、公衆温浴施設、公園、オフィスなど、多数の人が利用する施設では、常に衛生面に関するリスクを抱えている。特に食品を扱う施設・飲食店では、食品の取り扱いや従業員に対しての十分な衛生管理を心掛けていても、調理設備や食器、厨房などの管理に少しでも不備があれば食中毒の発生を引き起こし、今まで培った信頼や評判をも一気に落としてしまう深刻な問題だ。

これら衛生管理の不備によって発生する食中毒や有害な細菌の怖いところは、問題が解決した後まで消費者の心理面に与えるマイナスイメージや風評が大きいことで、長期にわたる“買い控え”が続いて廃業や倒産にまで追い込まれてしまう企業や飲食店は少なくない。

インターネットリサーチ業マイボイスコム社の「飲食店施設の衛生管理についての調査」結果によると、飲食店の料理や従業員の衛生管理が気になると答えた人の割合は79%を占め、飲食店のトイレが不衛生と感じた場合、その店への来店回数の変化の度合いについては、「もう行かない:33%」「来店回数を減らす:44%」と、飲食店施設における衛生管理には、消費者がかなり敏感に反応している傾向が伺える。

食中毒が発生する原因の約9割以上が、細菌によって引き起こされていると言われるほど、目に見えない細菌には大きな危険性があるが、普段の管理方法で完全に防除できているか不安を抱えている飲食店舗経営者はかなり多い。従来の店舗向け衛生管理サービスといえば、害虫駆除(ゴキブリやネズミ等)が一般的だったが、そこからサービスを進化させて、人間の目には見えない細菌の発生状況の把握、駆除、清掃までを対応する「ペスト(有害生物)コントロール」の新サービスが始まっている。


この記事の核となる項目
 ●ペストコントロール業界の現状と新しい動き
 ●進化するトイレ衛生管理サービスの海外動向
 ●有害生物の生息状況をトラッキングするサービス
 ●微生物の活動を計測するセンシング技術
 ●これからの衛生管理サービス参入のポイント
 ●人気温泉施設の裏側で深刻化するレジオネラ菌汚染を防ぐビジネス
 ●食品業界からはじまるワイヤレスセンサー分野の新市場


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JNEWS LETTER 2004.1.12
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