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趣味の手作り石鹸を発展させた オリジナル化粧品ビジネス
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健康や安全への配慮から化学添加物が含まれていない自然食品に対する人気が高まっているが、食品以外でも直接肌に触れる化粧品や洗剤、シャンプーなどの成分にも気を遣う人達も増えている。市販されているシャンプーや洗剤には合成界面活性剤、香料、防腐剤などの添加物が含まれていて、泡立ちや洗浄力には優れているものの、皮膚に対して刺激やダメージを与えてしまう欠点がある。長年にわたって刺激の強いシャンプーを使い続けていれば、その影響が脱毛や薄毛になって現れてくることもある。近頃ではアレルギー症に悩む患者が数が増加していることもあって、日常的に使用する洗剤、化粧品などが肌に合わないと悩んでいる人は多い。
そんな理由から、市販の量産製品には頼らずに、自らが手作りした石鹸や化粧品を愛用する人達も増えている。石鹸とはもともと、油脂(酸)と苛性ソーダ(アルカリ)とが化学反応してできる「脂肪酸ナトリウム」という物質であるために、その原理を理解して原料となる素材を用意すれば、個人でも石鹸を作ることができる。危険な化学物質を使わなければ肌に対するダメージはないし、ハーブやエッセンシャルオイルなど天然素材を組み合わせ方によって、独自の香りや使用感をアレンジすることができる。
石鹸だけでなく、化粧品も同様に手作りすることが可能だ。化粧水ならば「精製水」「グリセリン」「無水エタノール」「クエン酸」などの材料を混ぜ合わせて作る。大掛かりな設備は必要なく、難易度は中学の時に誰もが経験した理科の実験と同程度の易しさ。原料の配合率を微妙に変えることで、乾燥肌や敏感肌など、肌の状態によって品質を変えることができるために“作り方”の奥は深い。
このように手作りの石鹸や化粧品は、実用性に加えて「作る楽しみ」も得られることから女性達の間では趣味としても楽しまれている。その中では、原料の配合率を熱心に研究して、メーカー顔負けの知識やノウハウを掴む主婦まで現れている。そこまで到達すれば、石鹸・化粧品作りを単なる趣味としてだけでなく、何らかのビジネスへと発展させたいという気持ちになるのが心理。その動向と可能性について探ってみたい。
●国内でもブームを巻き起こす手作り石鹸
●海外における手作り石鹸ビジネスの動向
●米国のハンドメイドソープショップ事例
●法規制面で考える手作り石鹸・化粧品の現状と問題
●法規制の壁を迂回した石鹸・化粧品の材料販売とレシピ情報
●化粧品製品の原価率からみた手作り化粧品事業
●法規制をクリアーした石鹸・化粧品を製造委託する方法
JNEWS LETTER 2003.6.24
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