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エルゴノミクス（人間工学）と腰痛を
キーワードにした椅子市場
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『人間工学に基づいた椅子により長時間座っても腰が痛まない』といった表現をよく聞くようになった。この人間工学（＝エルゴノミクス Ergonomics）とは、工業生産における生産効率を追求するために、設備やツールを操作する人間の身体構造に配慮し、人間が使いやすく、身体への負荷をできるだけ軽減するハードおよびソフトウェアを設計することを目的としたもの。
当初、人間工学の適用範囲は、主に工業労働、ブルーカラーの現場を対象とした分野、製品だった。しかし近年は、長時間のデスクワークが増えてきたことにより、ホワイトカラーの生産効率向上という観点からエルゴノミクスを適用する動きがオフィス家具業界を中心に浸透してきている。
さらに、家庭における家具や道具への応用も広がりつつある。特に最近では、オフィス、自宅を問わず、パソコン操作時に人体にかかる負担を軽減する机や椅子等の家具、あるいはキーボードやマウス等のパソコン周辺機器、パソコン関連グッズ等に人間工学を応用した商品が一般化してきている。この動きに着目すれば、バリアフリー概念と合わせて、「人間工学」をキーワードにした新製品の開発や販売が中小メーカーにとっては有望分野となりそうだ。
●人間工学に基づく椅子と腰痛の関係
●人間工学製品のプロデュースと販売動向
●自動車用シートの腰痛対策
●ビジネスマン向けのエルゴノミクスチェア
●拡大するオーダメイド車椅子の需要とオンライン市場動向
JNEWS LETTER 2001.7.7
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