Googleマイビジネスを活用した集客マーケティング
アフターコロナの世界では、リアル店舗とネットの連携が重要になる。消費者は不要不急の外出を控え、店の情報を詳しく把握した上で、来店すべき店を決めるためである。
これまでホームページを持っていなかったローカル店舗でも、Googleの検索対策は重要になるが、ローカル検索からの集客ルートとして最も有効なのは「Googleマイビジネス(GMB)」と言われている。
たとえば、消費者が自宅近隣でテイクアウトに対応している飲食店を探したい場合は、「地域名+テイクアウト」で検索するが、そこで検索結果の最上位に表示されるのが、マップと連動したGoogleマイビジネスに登録している店舗の一覧である。そのため、GMBを有効活用するのと、未活用の店舗では、ネット経由の集客力で大きな差が出てくる。
Googleマイビジネスには、店舗オーナーが店の住所、電話番号、営業時間と定休日、ホームページのURLなどを登録できるが、ストリートビューと連携したインドアビューの360度写真を掲載している店舗には、「中を見る」のボタンが表示されて、ユーザーは店の内部をバーチャルツアーすることができる。
Googleマイビジネスには、インドアビューを含めた写真掲載を充実させることで、ホームページのアクセス、スマホからの電話問い合わせ、Googleローカルに投稿される口コミの数などが増加することは、統計データからも裏付けられている。
ローカルマーケティングの分析ツールを開発する「BrightLocal」が、米国、英国、カナダ、オーストラリアで行った調査では、Googleマイビジネス(GMB)のページビューに対して、約5%のアクセスはウェブサイトへのアクセスや電話問い合わせなど、具体的なアクションに繋がっている。
GMB経由で集客できるユーザーの84%は、「近くのレストラン」「いま営業中のお店」など、店探しのキーワードを入力しており、特定の店名を指定したダイレクト検索をしているのは、16%に過ぎない。つまり、ローカル店舗がGMBを活用することは、検索段階では、まだ行く先が決まっていない消費者を自店に誘導することに役立つ。GMBへの情報掲載は無料で行えるため、ローカル事業者にとっては、下手な広告を打つよりも有効策になる。
GMBからの集客力を高めるには、写真の投稿数を増やすことが有効であり、100枚以上の写真を掲載しているローカル事業者は、掲載数が10枚未満の事業者と比べて、ウェブサイトへのアクセスや予約注文などのアクションが10倍上高いことも明らかになっている。
■Google My Business Insights Study(BrightLocal)
Googleマイビジネス(GMB)を積極的に活用して、ローカルマーケティングを展開する事業者は、コロナ前の時点で、ホテル、レストラン、小売店、美容室などの他に、意外なところでは、自動車ディーラー、修理工場、介護施設、葬儀場などもある。いずれも、消費者は、利用する業者が決まっていない段階でローカル検索をしているため、店舗や施設内の様子がわかる写真を充実させるほど、集客効果は高くなる。
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