JNEWS会員配信日 2016/1/16
人材不足の中では、会社を去っていた人材を呼び戻して再び採用する企業が増えている。彼らは、自発的に再雇用の門を叩けるわけではないため、企業側から何らかのアプローチが必要だ。具体的には、転職者向けに定期的なメールマガジンを発行したり、人事担当者が個別にメールをしてコミュニケーションを保つことや、親睦会を開催することが効果的と言われている。また、短期間で復職者を集めたいときには、電話で直接アプローチすることもある。
しかし、一度退職した人材との関係を長期で持続していくことは難しいため、会社の同窓会組織(コーポレート・アルミニ:Corporate Alumni)を構築することが推奨されている。
これまでにも、会社によっては、退職したOB達がフェイスブックなどで集まり、自発的なコミュニティを形成している例はあるが、企業がオフィシャルな同窓会組織を運営し、数年でも会社に在籍した経歴を持つ者は「同じ仲間」として扱うことにより、退社後も信頼関係を深めていくことができるようになる。
昨今の就職市場では、終身で勤めるつもりはなくても、自身の経験を積むためにその会社に就職したいという若者は、エリート人材の中で増えている。企業にとっては、採用から社員教育に多額のコストを投じても、「優秀な者ほど早く辞めてしまう」というジレンマがあったが、同窓会ネットワークを構築することで、一度獲得した人的資産を消滅させずに、イザという時に活用できる道筋が立つ。
コーポレート・アルミニの具体的な役割として、OBと現役社員が交流できるコミュニティ機能、再雇用の機会を提供するジョブボードの他に、社内の研修やイベントに参加できる制度や、OBが起業する際には、会社が出資をしたり、業務提携による支援をすることなどが有意義とされている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧)
※コーポレートアルミニ組織のSNS画面(IntraWorlds)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●リファラル採用の仕組みと利点
●転職した社員を呼び戻すブーメラン採用モデル
●コーポレートアルミニ組織の構築
●盛り上がる同窓会市場と関連ビジネス
●同窓会幹事代行サービスの仕組み
●同窓会組織を収益化するための発想
●ミレニアル世代を取り込むリクルートビジネスモデル
●求人倍率の上昇局面に備えた新リクルートビジネスの最前線
●インターンシップを起点とした優良企業のエリート人材採用
●母校を起点とした人脈作りと実名制コミュニティの活用方法
●結婚市場の穴を埋める新たな宴会需要の開拓と幹事代行事業
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2016.1.16
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