アンボクシングビデオとは、欲しかった商品を購入して、最初に箱を開ける時の様子を撮影したビデオのこと。YouTubeで再生回数を稼げるコンテンツとして価値を高めており、個人のユーチューバーや企業が、アンボクシングビデオの活用方法を模索しはじめている。 (JNEWSについてトップページ
膨大の再生回数を稼ぎ出すアンボクシングビデオの効果と収益

JNEWS
JNEWS会員配信日 2016/1/8

 消費者が目的の商品について情報収集をするルートとしては、YouTubeの利用頻度が高くなってきている。グーグルが、美容品や化粧品の購入者を対象に調査したところでは、66%の人が商品選びの情報収集のために、YouTube を視聴している。特に 18~34歳の若いユーザーは、他のコンテンツよりも、動画を見ることの関心度が4倍近く高い。

When the Path to Purchase Becomes the Path to Purpose

YouTube に投稿される動画の中でも、視聴件数が高い人気カテゴリーに「アンボクシング(Unboxing)」と呼ばれるものである。これは、購入した商品の箱を初めて開ける様子を撮影したもので、箱の中身がどうなっているのかを紹介するだけでなく、商品の具体的な機能を紹介した動画の人気が高い。

発売されたばかりの新型iPhoneや、話題になっている電子デバイスのアンボクシングビデオは、SNS上にもシェアされて、100万件以上のアクセスが集まることもある。アンボクシングのコンテンツは、どんな商品でも対象になるが、最も適しているグッズには次のようなものがある。

《アンボクシング動画に適した商品グッズ》
○新発売になったテクノロジー商品
○ファッション、美容用品、化粧品
○玩具
○アンティーク品、コレクターグッズ、趣味用品
○定期的に配達されるサブスクリプション商品

たとえば、アップルが昨年発表した大型タブレット「ipad Pro」は、発売された当日(2015年11月11日)にアンボクシング動画が投稿されて、実際に手に持った時のサイズや専用ケースの使用感をレビューすることにより、2ヶ月で約90万件のアクセスを獲得している。

■iPAD PRO UNBOXING!!!(ipad Proのアンボクシング動画)

2014年のクリスマス商戦では玩具のアンボクシング動画が人気となり、玩具メーカーの売上に影響を与えることとなった。子供が実際にオモチャの箱を開けて、それを使って遊ぶ様子を撮影したものや、新発売された玩具の遊び方を紹介するような内容である。

主に視聴しているのは、小さな子供で、テレビ番組やビデオを視聴するのと同じ感覚で見ており、幼児の中でも気に入ったオモチャの動画を繰り返し見たがる子が多い。

【アンボクシクング動画のサクセスストーリー】

 アンボクシクングの動画を投稿しているのは個人ユーザーが大半だが、彼らは動画に挿入した広告で収益を得ようとしている。いわゆる“ユーチューバー”の収益モデルであり、1000回の視聴件数につき1~2ドル(約120~240円)程度の広告収入が期待できる。過去に投稿した動画を含めて、月間で1億件の再生回数を超せば、月収20万ドル(約240万円)を稼げることになる。

そのため、ファミリービジネスとして投稿動画の制作に取り組むケースも出てきている。

YouTube に「EvanTube」というニックネームで、玩具のアンボクシクング動画を投稿しているエヴァン親子は、小学生のエヴァン少年がオモチャで遊んでいる動画を友達と共有したいという希望により、2011年から父親が撮影した映像の投稿をスタートした。

映像クオリティの高さと、子供のイキイキとした表情が人気を集めてブレイクし、チャンネル登録者が420万人、総視聴回数が 24.8億ビューの大人気チャンネルにまで成長している。そこから得られる収入は、年間に約130万ドル(約1億5,000万円)と推定されている。

現在は、玩具のアンボクシクング動画を投稿する「EvanTubeHD」、撮影時の舞台裏を公開する「EvanTubeRAW」、ビデオゲームの実況をする「EvanTubeGaming」という3チャンネルを運営している。各チャンネルに毎週1本のペースで新作の動画を投稿しているが、映像に出演するのは、エヴァン少年(9歳)と妹(7歳)で、父親がカメラマンという役割分担は、スタート当初の頃から変わっていない。

EvanTubeHD(玩具のアンボクシクング動画)
EvanTubeRAW(動画撮影の舞台裏を紹介)
EvanTubeGaming(ビデオゲームの実況動画)

子供の顔をネットで公開することについては、プライバシーや安全面の懸念があるが、米国の場合は、保護者が承諾した上での公開であれば法的な問題は生じない。親が自分の子供を出演させた映像を YouTubeで公開することについては、今のところ特別な規制は無く、テレビ局やメーカー企業には真似ができないファミリービジネスが成り立っている。

子供のために将来の学費を稼ぎたいと考えている家庭にとって、YouTubeへの投稿で収益化を目指すのも、一つの方法といえるのだ。

エヴァン親子の場合には、ネットでフルネームは公開しておらず、YouTubeのアカウントに個人が特定されるような情報を掲載しないことで息子と娘のプライバシーを守っている。

この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

JNEWS会員レポートの主な項目
・年末バーゲン廃止による新たな価値の創造
・人気動画として浮上するアンボクシクングビデオ
・アンボクシクングビデオの商品宣伝効果
・ユーチューバーを活用した商品プロモーション
・オンラインとリアルが競合する新プライス戦略
・リアルタイムで商品価格を変動させるダイナミックプライス戦略
・リアル店舗の役割と機能を変革するオンライン・オフラインストア
・ 眠れるデータを発掘して収益化するビジネスモデルと着眼点
・地域店舗を潰さないバイローカルキャンペーンの発想と経済学

この記事の完全レポート
JNEWS LETTER 2016.1.8
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
※JNEWS会員のPASSWORD確認はこちらへ


(ソーシャルビジネス事例)/(トップページ)/(JNEWSについて)/(Facebookページ)

これは正式会員向けJNEWS LETTER(2016年1月)に掲載された記事の一部です。 JNEWSでは、電子メールを媒体としたニューズレター(JNEWS LETTER)での有料による情報提供をメインの活動としています。 JNEWSが発信する情報を深く知りたい人のために2週間の無料お試し登録を用意していますので下のフォームからお申し込みください。

JNEWS LETTER 2週間無料体験購読

配信先メールアドレス

※Gmail、Yahooメール、スマホアドレスの登録も可
無料体験の登録でJNEWS LETTER正式版のサンプルが届きます。
 
Page top icon