JNEWS会員配信日 2014/12/8
米国では5年ほど前から「自転車」に入れ込む人達が増えており、その流行は日本にも及んでいるが、彼らが愛用しているのは、軽量かつ高性能なカスタマイズが施された高級自転車であることが多い。価格は、1000ドルから1万ドルを超すものまである。
ロードバイクやマウンテンバイクなど、最近の趣味用自転車には、チタンやカーボンファイバーなどの素材が使われるようになり、米国の専門店で販売される自転車の平均価格は、10年前と比べて75%値上がりしている。
自転車愛好者は、各種の部品を組み合わせてカスタマイズすることも“楽しみ”となっているため、カスタムメイドによって“オンリーワン”の自転車を製作する専門ショップが伸びている。
ニューヨーク市ブルックリンにある「718 Cyclery」というショップでは、オンラインで顧客との打ち合わせを行いながら、自転車の仕様を決めていく「オンライン・コラボレイティブ・ビルド」という、独自の製作方法を考案することで全米から顧客を集めることに成功している。
■718 Cyclery http://www.718c.com/
■718 Cycleryの紹介映像 http://youtu.be/wjuO_wssqkU
718の顧客は、フレーム、フォーク、ハンドルを取り付けるヘッドセット、タイヤ、ブレーキ、ギアなどの各パーツを指定できることに加えて、身体部位の各サイズを入力すると、製作する自転車と身体とのバランスを仮想的にチェックできる「デジタルフィットプロセス」というシステムより、自分の体型にフィットしたオリジナルの自転車を、1500ドル程度(約18万円)の予算でオーダーすることができる。
オンラインによる打ち合わせの方法は、予約フォームで都合の良い日時を事前に決めた後、グーグルの無料ビデオ通話アプリ「Hangouts(ハングアウト)」によって行われている。
■718 Online collaborative Build http://www.718c.com/#!collaborative-build-online/cxip
その他にも、718 Cyclery のショップ内を会場として、自転車の組み立てや整備法を教える少人数制の無料ワークショップを開催したり、自転車愛好者のためのミーティング・イベントを定期的に開催している。そうした交流を通して、ネットリアルの両方で、新規の顧客層を開拓している。
■この記事の主な項目
●3Dプリンターによる製造業の革新モデル
●新興メーカーが挑む新たな自動車開発
●メーカー起業を支援するコミュニティ事業
●メーカーズ・マーケットプレイスの開発商機
●在庫を持たない3Dマーケットプレイスの仕組み
●スモールメーカー起業の選択肢に浮上するDIYキット開発
●STEM教育ビジネスとメーカー起業支援との接点
●消費者を呼び戻すメイド・イン・USA製品の魅力と価値
●ユーザー参加で需要を先読みするソーシャルプロダクト開発
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2014.12.8
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