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ボランティア活動から掴む
「成功」への足がかりと人脈形成
JNEWS会員配信日 2010/11/8

 豊かな人生を送るには、やり甲斐のある仕事と、夢中になれる趣味の両方があると良い。忙しいから趣味ができないことは無く、欧米では仕事で成功している人が、趣味の世界でも一流ということが少なくない。しかし日本では、余暇の時間を、DVD鑑賞などの一般的な娯楽で過ごしている人の割合が圧倒的に多い。最近では、コダワリの趣味を持つ人も増えてきているものの、全体数からみれば、まだ少数派である。

《国内で人気が高い趣味の人口》

 

では、暇な時間を社会貢献のために使うというのはどうだろうか。日本の会社には平均で 110日/年の休日があり、欧米と比べても少ないことはない。しかしボランティア活動をしている人の割合は、米国が65%であるのに対して、日本は26%と低い。日本のボランティア人口は約2900万人という規模だが、内容をみると、町内会への参加が3割以上を占めており、それ以外では、なかなか活動の場を見つけることが難しい。

《ボランティア活動に費やす時間の国際比較(月間)》

 

《国内におけるボランティア活動の形態》

 

日本では「趣味」と「ボランティア」を切り離して考えることが多いが、欧米では、趣味の活動を楽しみながら、それを社会貢献へ結びつけようとする発想が広がっている。もともと、趣味は個人の娯楽だが、熱心な人になればプロ並みの道具を揃えたり、技術を磨くことに力を注いでいる。それを自己満足だけで終わらせるのではなく、世の中に役立つ仕事として活かすことができれば、生き甲斐や喜びを感じることができるだろう。

さらにそこから飛躍して、ボランティアの仕事を通して、専門的なスキルや技術を身につけたり、自分の才能を評価してもらうことにより、本職として成り立つプロになるための足がかりにすることもできるようになってきた。企業の求人倍率は下がるばかりで、新たな働き口を見つけることさえ厳しい昨今だが、やり方によっては、自分が夢中になれる趣味を、今後の人生の活路として役立てることができる。

カメラが大好きで、カメラマンの職に就きたい人がいるとしよう。従来の道筋でいけば、新聞社やテレビ局の求人に応募するか、コンテストで賞を獲ることで、業界とのパイプを作る道もあるが、いずれも競争率は高くて、自分の技量では歯が立たないことを思い知らされる。最近ならば、ネットに作品を投稿して、ユーザーからの人気を高めていく方法もあるが、それはあくまでアマチュアとしての評価でしかない。

そこで、もう一つの選択肢として考えられるのが、非営利の仕事にボランティアのカメラマンとして参加してみることだ。ボランティア(=無給)とはいえ、仕事として写真やビデオの撮影をするカメラマンになると、趣味とは違った世界が見えてくるし、運が良ければ、同じ活動に参加している業界人から認められて、就職先やプロへの道筋を紹介してもらえることもある。


この記事の核となる項目
 ●趣味のスキルで社会貢献をする発想と方法
 ●趣味を生かしたボランティア参加の方法
 ●ビジネスとボランティア活動の接点
 ●スペシャリスト達が行うプロボノ活動とは
 ●ボランティア活動で習得する自転車整備の専門技術
 ●欧米で人気化する自転車交換サービスの仕組み
 ●走ることで資金を稼ぐボランティア・マラソンランナー
 ●愛犬を社会貢献活動で名犬にするための方法
 ●子犬に愛を与えるボランティア活動
 ●世の中を良くする趣味クラブの役割
 ●趣味と実益を兼ねた「本業+副業」のマルチワークスタイル
 ●東京マラソンが手本にする市民マラソン大会のビジネスモデル
 ●米寄付社会を後押しするオンライン寄付機能のビジネスモデル


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JNEWS LETTER 2010.11.8
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