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コレクションを兼ねたヴィンテージギターの個人輸出

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JNEWS会員配信日 2022/9/14

 一般的な個人輸出は、日本国内と海外との価格差を狙って転売差益を稼ぐものだが、同じことを考えてライバルとなるセラーが増えてくると、価格競争に陥って利益率は下がってくる。そこで、仕入れた中古品をしばらく自分が愛用して、値上がりした後に売却する方法もある。ヴィンテージ市場が活況な分野では、そうした趣味+副業の楽しみ方ができるが、その中でも近年の高騰が著しいのが、エレキギターやアコースティックギターを中心とした楽器である。

資源不足が叫ばれる中でも、高級ギターに使われる木材は特に値上がりしており、各メーカーがコロナ禍以降に新品価格の値上げを行っている。一例として、アコギのトップブランドであるマーティンは、2022年6月に大半の商品を15~20%値上げしている。

《マーティンギターの値上げ例(2022年6月)》

マーティンギター価格改定(クロサワ楽器)

新品価格の値上げに伴い、中古ギターの相場も上昇している。さらにギター愛好者の中では、自分の生まれ年に生産されたギターを持ちたいというロマンがあり、ヴィンテージとして扱われる年代を引き下げている。従来は1950~60年代のギターがヴィンテージの対象だったが、今後は、1970年代生まれ(現在の43~51歳)がヴィンテージ購入層に入ってくることから、1970年代のギターも高騰していく傾向にある。

最近では、フェンダーやギブソンなど米国ブランドのヴィンテージが高騰し過ぎていることもあり、昭和の時代に生産された日本製のコピーモデルが、実売相場のわりに品質が高いことから見直されて、「ジャパンヴィンテージ」として価値が上昇してきている。東海楽器が1970~80年代に、米ギブソン社のレスポールをコピーして制作されたTokai Love rockシリーズは、当時の新品価格が10~15万円だったものが、海外では3000~4000ドルで取引されている。

今後もジャパンヴィンテージの価値は上昇していくことが期待できるため、日本国内で安値で売られているものを購入しておき、数年後に売却することも、趣味を兼ねた副業モデルになる。

1981 Tokai LS-120 "Love Rock" 4600ドル(Reverb.com)

Reverb.comは、世界の楽器愛好者をターゲットした楽器専門のマーケットプレイスで、日本の楽器店が海外向けの販路として活用している他、副業としてギターコレクションの個人輸出をしている人も多い。汎用的な商品を扱うeBayと比較すると、Reverb.comには熱心が楽器愛好者のコミュニティが形成されているため、高価なギターでも国境を越えた取引が成立しやすい。

同サイトは、2013年にミュージシャン達が自由に中古楽器を売買できるマーケットプレイスとして立ち上げられたが、2017年には総取引額が3.8億ドル、2018年は6億ドルと急成長して、2019年にはEtsyが2.75億ドルで買収した。現在はEtsyの子会社として運営されているが、中古楽器の売買では世界で最も影響力のあるECサイトとしてのポジションを築いている。

Reverb.com

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