都会在住者の実家を見守る空き家管理サービスの仕組みと採算
JNEWS会員配信日 2017/8/9
全国各地では、地元の不動産業者などが空き家管理サービスを手掛け始めている。サービスの内容は、1回あたり30~60分の巡回をして、郵便受けの確認、建物外部の目視点検、室内の換気、水回りの通水、簡易的な清掃、庭木や雑草のチェックなどを行うものである。点検後には、写真や動画でレポートを遠方の物件所有者に送信することで、サービスの付加価値を高めている。料金は点検項目によっても異なるが、月1回の巡回で10,000円前後が相場。
たとえば、大東建託が行う空き家管理サービスは、戸建住宅の外部のみを点検するコースが5,000円、内部と外部を点検するコースが10,000円となっている。ただし、大がかりな清掃や除草作業などは別料金になる。
また、ダスキンでも、2017年4月から「空家点検サービス」を新事業として立ち上げている。こちらは他社よりも屋内清掃を充実させる形で、月1回の巡回プランで13,000円(税別)の料金を設定している。
空き家管理サービスは継続的な取引となり、契約数が増えれば安定収入が見込めるため、不動産会社、警備会社、ガス会社、住宅メーカーなどが次々と参入しはじめている。背景にあるのが、2015年に「空き家対策特別措置法」が施行されたことである。この法律により、適切な管理が行われずに、防災上の問題が生じていたり、近隣の環境や景観を損ねている空き家の所有者に対して、国が改善の指導や勧告、命令を行えるようになった。また、地方独自で空き家管理の条例を制定する自治体も増えている。
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