不動産業界では完全歩合制のフルコミッションワーカーとして働くスタイルがある。不動産の売買額は大きいため、一件の成約で高額の報酬を得られるのが特徴。ただし、成果を上げるには広告費を自腹で負担するような営業努力も必要になっている。
不動産業界で活躍するフルコミッションワーカー

JNEWS会員配信日 2018/1/20

 副業者が働ける時間帯は限られているため、勤務体系はできるだけ緩やかなほうが良い。その点で、営業力に自信のある人であれば、完全歩合制のフルコミッションワーカーとして働く選択肢がある。日本で今のところ、フルコミッションの営業マンが多いのは「不動産」と「保険」の業界だが、週末に動きやすく、契約1件あたりの成功報酬が高いのは不動産業界である。

フルコミッションの営業(フルコミ営業)は、会社から名刺も支給されて、顧客には社員のよう振る舞うが、会社に雇用されているのではなく、業務委託契約によって、賃貸・新築・中古物件などのセールスを行う。固定給の支払いはなく、成功報酬のみだが、そのレートは契約成立までの貢献度によって異なっている。

具体的な条件は、所属する不動産会社によって違うが、宅地建物取引士の資格を保有していて、集客から契約締結まで、すべてを担当できる場合には仲介手数料の60~70%が支払われるケースもある。

たとえば、3000万円の中古マンションを売買仲介するケースで、買い手を見つけて契約を成立させれば、買い手側から96万円(3%+6万円)の仲介手数料が払われることになり、その70%が成功報酬なら62万円、60%なら56万円の収入になる。また、宅地建物取引士の資格が無くても、報酬レートは下がるがフルコミ営業をすることは可能だ。

《不動産フルコミッション営業の仕組み(買い手を見つけた場合)》

不動産会社が、フルコミ営業マンに対して期待するのは“集客”の部分である。
しかし、自分の人脈でセールスできる先は限られるため、自費で刷ったチラシをポスティングするような努力も必要になる。さらに、最近ではネットからの問い合わせが多いため、不動産ポータルサイトの広告枠を自腹で購入して、物件情報を掲載することもある。集客にかかる広告費を、会社側が負担するか、フルコミ人材が負担するのかよっても、成功報酬のレートは変わってくる。

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