海外では家族が愛用していた衣類(古着)を捨てるのではなく、裁断して再加工する 「メモリアルキルト」にする方法が人気となっている。故人の遺品もゴミにしてしまうのではなく、再活用する方法が求められている。
遺品を再加工するメモリアルビジネスと遺品整理の課題

JNEWS会員配信日 2017/3/31

 家庭内には、色々な思い出が詰まっているため、なかなか捨てられない物もたくさん眠っている。それを再加工してメモリアルグッズにするサービスは、個人の副業やスモールビジネスに適している。

海外では、子どもや亡くなった家族が愛用していた衣類(古着)を捨ててしまうのではなく、服の生地を細かく裁断してキルティングで再加工する「メモリアルキルト」というものがある。愛する人の思い出を織物にするため、そ の人が愛用していた複数の衣類を、できるだけ多く組み合わせたほうが良い。

Quilt keepsake」は、米アイオワ州ハンボルトでメモリアルキルトの受注制作を行っているスモール業者で、結婚式の衣装、ベビー服、Tシャツ、ジーンズ、帽子など、家族にとって思い出の詰まった衣類を送ると、4~6週間で柄の配置やデザインが考慮されたベッドカバーとして使えるメモリアルキルトに再加工してもらえる。

制作料金は、30~60種類の衣類を組み合わせたメモリアルキルトが、400~600ドル(約4.5~6.7万円)と決して安くはないが、家族の思い出を捨ててしまうのではなく、大切に残しておきたい人達からの需要があ る。

亡くなった人の遺品をどのように処分するのかは、高齢化社会の中で浮上してくる大きな課題だ。日本では、リサイクルショップが「遺品整理」の看板を掲げるようになっているが、故人の持ち物はほとんどが値が付かないもので、査定額がゼロでも引き取れる物には制約がある。10年以上前に製造された家電製品は、故障のリスクが高いため買い取りの対象にならないし、衣類も大半は捨てるしかない。リサイクルショップは、廃棄物処分の認可を受けていないため、捨てる物は引き取ることができない。i(この内容は JNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

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JNEWS LETTER 2017.3.31
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