JNEWS会員配信日 2016/5/7
現代のリフォーム技術は飛躍的に進化しているため、老朽化した建物を、新築のように蘇らせることもできる。特に、鉄筋コンクリートの建物は、柱や梁などの基本構造のみを残して、部屋のレイアウトや内装すべてを作り換えてしまうフルリフォームが可能だ。実際に、民泊需要の高まりにより、築古マンションをまったく新しい間取りと雰囲気に再生するリノベーションビジネスが伸びている。
ただし、フルリフォームを業者に任せた場合にかかる費用は、マンションの面積1平米あたり10〜15万円が相場で、60平米の物件ならば600万〜900万円をみておく必要がある。しかし、賃貸や民泊物件に対するリフォームで、それだけの資金をかければ、高い投資利回りは期待できない。
そのため、手堅い大家であれば、大規模なリフォームは避けて、自分ができる範囲のDIYリフォームを行い、難しい工事だけをプロの職人に頼むようにしている。近頃では、素人のDIYでも施工がしやすい建材や、施工方法を解説した動画も充実しているため、セルフリフォームで対応できる範囲も広がっている。
《セルフリフォームがしやすい項目例》
- 穴が空いた壁の補修
- クロスの張り替え
- フローリング(床)の張り替え
- 押し入れをクローゼットに造り替える
- 外壁の塗装(戸建住宅)
- バス、トイレの改装
- 洗面台、キッチンの取り替え
- ドア、サッシの取り替え
- 屋根の補修
- ウッドデッキの制作(戸建住宅)
個人大家がセルフリフォームをすることの目的は、単に費用を節約することだけでなく、リフォーム工事の仕組みや業界構造を理解することで、費用対効果が高いリフォームのポイントを学んだり、業者から提示された見積金額が、高いか安いかの判定ができるようになることが大きい。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●故障した不動バイクを再生するレストアの趣味市場
●高騰するジャパニーズ・クラシックカーの価値
●民泊需要で見直される古民家と老朽マンション
●築古住宅のリノベーションと再生コスト
●中古家具リフォームの副業モデル
●修理マニュアルの作成+部品販売のビジネスモデル
●部品供給で変わる製品の寿命と資産価値
●不動産バブル再燃の主役となるサラリーマン大家と金融業界
●自動車業界から学ぶ中古ビジネスの再構築とオークション取引
●弟子入り修行からスクールビジネスへと変わる職人養成の養成市場
●DIYによるマイホーム価値の向上策とフォークロージャー投資
●消費者のDIY生活を支援する新たなエキスパート職の台頭
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2016.5.7
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