JNEWS会員配信日 2016/1/8
購入したばかりの商品を開封する時の、アンボクシクング動画をYouTubeに投稿しているのは個人ユーザーが大半だが、彼らは動画に挿入した広告で収益を得ようとしている。いわゆる“ユーチューバー”の収益モデルであり、1000回の視聴件数につき1〜2ドル(約120〜240円)程度の広告収入が期待できる。
過去に投稿した動画を含めて、月間で1億件の再生回数を超せば、月収20万ドル(約240万円)を稼げることになる。
そのため、ファミリービジネスとして投稿動画の制作に取り組むケースも出てきている。
YouTube に「EvanTube」というニックネームで、玩具のアンボクシクング動画を投稿しているエヴァン親子は、小学生のエヴァン少年がオモチャで遊んでいる動画を友達と共有したいという希望により、2011年から父親が撮影した映像の投稿をスタートした。
映像クオリティの高さと、子供のイキイキとした表情が人気を集めてブレイクし、チャンネル登録者が420万人、総視聴回数が 24.8億ビューの大人気チャンネルにまで成長している。そこから得られる収入は、年間に約130万ドル(約1億5,000万円)と推定されている。
現在は、玩具のアンボクシクング動画を投稿する「EvanTubeHD」、撮影時の舞台裏を公開する「EvanTubeRAW」、ビデオゲームの実況をする「EvanTubeGaming」という3チャンネルを運営している。各チャンネルに毎週1本のペースで新作の動画を投稿しているが、映像に出演するのは、エヴァン少年(9歳)と妹(7歳)で、父親がカメラマンという役割分担は、スタート当初の頃から変わっていない。
※家族で出演している「EvanTube」のメイキング動画
子供の顔をネットで公開することについては、プライバシーや安全面の懸念があるが、米国の場合は、保護者が承諾した上での公開であれば法的な問題は生じない。親が自分の子供を出演させた映像を YouTubeで公開することについては、今のところ特別な規制は無く、テレビ局やメーカー企業には真似ができないファミリービジネスが成り立っている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です→記事一覧)
■JNEWS会員レポートの主な項目
●年末バーゲン廃止による新たな価値の創造
●人気動画として浮上するアンボクシクングビデオ
●アンボクシクングビデオの商品宣伝効果
●アンボクシクング動画のサクセスストーリー
●ユーチューバーを活用した商品プロモーション
●オンラインとリアルが競合する新プライス戦略
●リアルタイムで商品価格を変動させるダイナミックプライス戦略
●リアル店舗の役割と機能を変革するオンライン・オフラインストア
● 眠れるデータを発掘して収益化するビジネスモデルと着眼点
●地域店舗を潰さないバイローカルキャンペーンの発想と経済学
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2016.1.8
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