JNEWS会員配信日 2014/8/20
日本では、ブライダルに次いで需要があるのが「子どもの記念写真」だが、その中でも「七五三」の写真が4割以上を占めているため、子ども向け写真館では、売上の季節変動が激しいことが悩みとなっている。七五三の他に、入学式や卒業式、誕生会、季節毎のイベントなどで、出張撮影の機会を増やすことが、子ども向けの写真サービスを成功させるためのキモとなる。
その一つとして、子ども向けのスポーツイベントに着目してみるのは良いアイデアだ。米国では、青少年スポーツ専門のプロカメラマンが活躍しており、試合中に活躍している子どもの写真を撮影して、家族向けに販売している。
スポーツの大会では、一般の観客が立ち入りできるエリアが制限されているため、家族が望遠レンズを持っていっても、子どもの表情まではっきりと捉えた写真を撮ることは難しく、プロのカメラマンが活躍できる土壌があるのだ。
米国の「Team PhotoShots Photography」では、ロードアイランド州とマサチューセッツ州の南東部で開催される、子どものスポーツイベントや大会主催者と契約をして、公式カメラマンとしてグラウンド内の近接から写真撮影ができる資格を獲得するところを、ビジネスの急所としている。
撮影された写真は、試合後すぐに会場内に設置したパソコン内で閲覧しできるようにして、子どもの両親や祖父母からのオーダーを受け付ける。もちろん、後日にオンラインからサイトにアクセスして見てオーダーすることもできる。写真の価格は、プリントサイズによって1枚あたり16〜25ドルの設定。
こうした、子ども向けスポーツイベントで撮られた写真は、通常プリントの他に、名刺サイズのトレーディングカードやカレンダーなどのグッズとしても加工して販売されている。
同社でも、カメラマンは“社員”として雇用するのではなく、フリーのカメラマンを登録制で組織化しており、希望者は、所有しているカメラやレンズの機材、写真撮影や画像加工のスキル、仕事ができる時間数などを申告して、採用審査を受ける形となっている。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です)
■Team PhotoShots Photography http://www.teamphotoshots.com/
■JNEWS会員レポートの主な項目
●ブライダルカメラマンとしての新たな起業スタイル
●子ども向けスポーツイベント出張撮影サービスの急所
●ペットフォトグラファーの着眼点と潜在需要
●不動産を専門に撮るフォトグラファー
●ビデオグラファーの開拓市場と収益モデルについて
●米国で流行する逆リクルートビデオの撮影ビジネス
●学校教師に求められるビデオグラファーの資質
●ビデオ投稿を足がかりにした新たな起業スタイルと収益モデル
●映像授業へと移行しはじめた学校教育と予備校ビジネスの動向
●著作権料で稼ぐカメラマンと肖像権を売るモデルビジネス
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2014.8.20
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