JNEWS会員配信日 2014/2/10
DIYに関連したスモールビジネスとして「インストーラー」という職種が登場してきている。背景として、消費者が、大型の家具や家電製品を、ネットで安く購入できるようになったことがある。
しかし、ネット通販の場合、製品の設置や取り付け作業を、顧客自身が行う(DIY)必要があり、そこで困っている人達に向けて、作業の代行をするのがインストーラーの仕事だ。軽作業の受発注ができるクラウドサイトの中でも、「家電製品の設置をしてほしい」という依頼は増えており、DIYの得意な人達がインストラーとして個人開業しはじめている。
特に大型テレビの設置を行う業者は多数登場してきており、依頼者がネット通販や量販店で購入した、大型テレビの取り付け作業を専門に行っている。
作業料金の一例として、基本インストールパックが「250ドル」の設定だが、その中には、テレビを設置する標準スタンドと壁掛け用のマウント、DVDプレーヤーなどの配線を上手くまとめられるフックなども含まれている。さらに、50ドルのオプション料金を払うと、壁の中に配線を収納する工事までをしてくれる。
作業をプロのインストーラーに頼むことの利点は、量販店などの設置サービスと比べても、テレビが部屋のインテリアと同化するように、美しく取り付けられることである。
大型の家電製品を扱っている通販サイトにとっても、商品を発送するだけでなく、取り付け、設置までのサポートをすることが、注文件数を伸ばすことに繋がることから、インストール業者との提携を求めている。ただし、個人業者は対応できる地域が限定されているため、全国各地のインストーラーをネットワーク化して派遣の仲介をするサービスも成り立つだろう。
●超ニッチ市場で成功するヘリコプターのキットメーカー
●IKEAが仕掛けるマイホームのセルフビルド市場
●個人開業が可能な高級料理の食材キット販売ビジネス
●自家製パン作りの材料を売ることで成功する起業者
●ハイテク電子キットを活用した教育ビジネス
●DIYインストーラーの個人開業モデル
●クリスマス・イルミネーションのデコレーター開業
●子どもの理数系才能を開花させるSTEM教育ビジネスの開拓
●必修化が求められるプログラミング教育に向けたスクール事業
●個人が「メーカー」として起業するパーソナル製造業時代
JNEWS LETTER 2014.2.10
※アクセスには正式登録後のID、PASSWORDが必要です。
■この記事に関連したバックナンバー
●消費者のDIY生活を支援する新たなエキスパート職の台頭
●米国で人気化するDIY職人としての副業モデルと集客ノウハウ
●個人のサイドビジネスとして広がるiPhone修理業の仕掛け人
●太陽光自家発電システムのスペシャリスト育成と紹介ビジネス
●現代版"街の電器屋さん"として広がる家電インストール業
|