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海外で人気化するジャパニーズリユース商品の流通構造

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JNEWS会員配信日 2022/1/14

 日本でも、新品には拘らずに中古品を愛用する消費者は着実に増えているが、リユース市場全体でみると、中古車の売上シェアが8割を占めており、それ以外の中古品市場は2割未満に過ぎない。その点では、多分野で中古品の二次市場が成り立つ余地があるが、海外と比較すると、高級中古品に対するニーズが高いのが特徴である。リユース店の経営面からみても、店舗家賃と人件費を負担しながら採算が見込めるのは、高級中古品の分野になる。

《中古小売業の売上シェア(国内)》

海外からも、日本の中古品は丁寧に扱われて品質が良いことから人気が高まっている。ゲオホールディングス(2681)が展開する、「セカンドストリート(国内750店舗)」では、米国、台湾、マレーシアにも出店数を増やしており、日本のデザイナーズブランド、国際的に人気の高いブランドの中古衣料、靴、バッグなどを販売している。

セカンドストリートの客単価は、日本国内は3000円前後だが、米国や台湾では6000~7000円となっており、日本で買い取りした中古ブランド服に国際送料や関税をかけて海外に流通させても利益を出せるビジネスモデルが確立してきている。
古着の中でも、高級ブランド服は真贋鑑定をしてからの販売が重要になるが、海外のリサイクルショップでは、そのノウハウを持つ店が少ないことから、日本経由の高級リユースビジネスが成り立つようになっている。

ゲオホールディングス全体の売上構造は、CDやDVDメディアのレンタル、ゲームソフトの新品販売、古着を中心とした中古品のリユースによって形成されているが、現在では、古着リユースが最も稼げる事業部門になっている。

《ゲオ各事業分野の売上総利益》

 高級品以外の日本の中古品も、東南アジアを中心とした新興国でも人気があり、国内のリサイクルショップと海外業者との間に立つ、リユース品の卸売ビジネスも成り立っている。

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