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オンラインプロ家庭教師の業界構造と集客方法

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JNEWS会員配信日 2021/1/24

 日本では文部科学省が「GIGAスクール構想」として、子供1人に1台ずつのPCまたはタブレット端末を整備して、オンライン教育の普及を進めているが、これによっても「学習塾」の役割は薄れていくことが予測されている。

今後のオンラン教育を構成するのは、月額定額料金で見放題となる映像授業と練習問題、それと1対1で指導を行うオンライン教師になるとみられている。いわゆる“神授業”と言われるような、質の高い映像授業を自由に視聴できるようになれば、地域の塾へ通う必要性は薄れる一方で、成績を伸ばしたい分野を集中的に指導してもらえるオンライン家庭教師へのニーズが高まってくる。

従来の家庭教師は、大学生アルバイトが大半だったが、オンラインで指導ができるようになったことで、社会人の副業さらにプロの家庭教師としても独立することが可能になっている。在宅ワークの中でも、オンライン家庭教師は時間単価が高い仕事として注目されている。

オンライン家庭教師としての活動をスタートさせるには、家庭教師派遣会社に登録するのが一般的であり、アルバイト講師の時給単価は1,200~1,500円が平均水準になっている。業者によっては、学歴(出身大学)によって講師ランクを決めて、難関校の出身者は2,000~2,500円の単価を設定しているケースもある。

一方、派遣会社が保護者側に請求する料金設定は、1時間あたり3,000~4,500円が相場だが、最近ではプロ教師が担当する上位コースの人気が高まっている。学研が行う家庭教師事業の中でも「プロ講師コース」が設定されており、1時間あたりの料金は約9,000円に設定されている。

学研のプロ家庭教師コース

家庭教師業界の中で「プロ講師」の明確な定義はないが、それぞれの派遣業者が登録人材の中で、実力と実績に優れた上位の講師を“プロ”と認定しており、時給単価も3,000円以上になる。プロ講師の中には、家庭教師を専業として生計を立てている者の他に、本業は学習塾に勤務しながら、空いている時間で副業として家庭教師のプロ案件を受託しているケースもある。

派遣会社から案件を紹介してもらう形でのプロ家庭教師は、月間収入で30~50万円というのが平均値で、それ以上を稼ぎたい場合には、独自に生徒の集客をする個人事業者としての活動も同時展開していく道がある。最近では、ブログやSNSで勉強方法や受験対策の情報発信をすればフォロアーを集めやすいことから、フリーのプロ講師としても活動しやすくなっている。

派遣会社と講師の関係は、雇用でなく業務委託の契約になるため、フリーの家庭教師を開業したからといって、派遣会社の登録を解除しなくてはいけないこともない。そのため、派遣会社からの紹介ルートと、独自の集客ルートを併用しながら、プロ家庭教師としての活動をする人も増えている。

※ただし、派遣会社から紹介された生徒を、個人契約に乗り換えさせることは、派遣会社の規約で禁止されている。派遣会社から紹介と、個人契約ルートの集客は完全に切り離して行う必要がある。

《プロ家庭教師の集客ルート》

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