業界ポータルを活用したヴィンテージ楽器の委託販売
ギターやベースなどを扱う楽器店でも委託販売型のビジネスは行われている。
日本の中古楽器市場は「デジマート」や「J-Guita.com」の2サイトが、集客のポータルサイトとして、全国の中古楽器データベースの役割を担っているが、ここに掲載できるのは事業者(楽器店)に限られている。
そこで、メルカリやヤフオクでは売りにくい、高価なヴィンテージ楽器を売却したいユーザーは、楽器店に委託する形で、店舗での販売とポータルサイトへの掲載をしてもらう。委託にかかる手数料は、売却できた金額の20%が業界相場になっている。楽器店にとっては、自ら在庫を仕入れずに、売れたら20%の収入になるため、委託販売は手堅く稼げるビジネスといえる。
しかし、委託販売は楽器のオーナーにとってのリスクもある。楽器には自動車の「車検証」のように、所有者を登記した書類がないため、不正に転売されてしまうと取り戻すことが難しい。また、店側に悪意がなくても、在庫管理がずさんなために、預かった楽器が売れないまま長期で放置されてしまうケースもある。
中古楽器は、状態がすべて違う唯一無二の商品であるため、価格の安さだけではなく、使われ方の程度や、音色の違いなどをアピールした売り方が可能だ。その反面、顧客から高価な楽器を預かる際の、契約書の発行や、アクセス数や問い合わせの状況を顧客(委託者)に定期的に報告することは、楽器店にとって負担が大きい。そのため、販売委託された商品の在庫管理が、容易かつ正確にできるクラウドシステムへのニーズがある。
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■JNEWS会員レポートの主な項目
・中古車委託販売のビジネスモデルと問題点
・スーパーカーを委託販売する世界市場の動向
・クラシックカー専門委託販売業の採算構造
・海外で高騰する国産旧車を輸出するビジネス
・ヴィンテージ楽器の委託販売と契約登記の問題点
・委託販売型店舗(コンサイメントストア)の仕組み
・古着コンサイメントストアの経営スタイル
・モノ依存から脱却するミニマリスト向け不用品売却サービス
・ブロックチェーンで資産価値を高める共有台帳システム
・過小評価されているモノの資産価値と買取専門業者の問題点
・中古品の資産価値を上昇させるオークションハウスの運営手法
・趣味市場を狙った委託販売ショップはなぜ成功しないのか?
■この記事の完全レポート
・JNEWS LETTER 2018.2.20
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