葬儀の簡略化や地方の過疎化により経営不振に陥る寺院は多く、僧侶のフリーランス化が進んでいる。それに伴い葬式や法要に時間単位でフリーランスの僧侶を派遣するサービスも広がっている(JNEWSについて
僧侶のフリーランス化と僧侶派遣ビジネスの台頭

 寺の経営を維持していくには、年間1,000万円前後の収入が必要で、そのためには 300件以上の檀家を持つ必要がある。しかし、実家を離れて都会に暮らす子供世帯が増えると、親が亡くなった後は遺骨を引き取り、都会の霊園に納骨するケースが増える。それにより、檀家の数は減少の一途を辿り、これから再び増えていく見通しは無いという。


また、檀家の中でも葬式や法要を簡略化したいという希望が増えたことで、僧侶の出勤機会も減少している。こうした状況で、目減りした収入を補っていくには本職以外の副業を手掛けるか、新たな寺院としてのビジネスモデルを開拓していくしかない。全国には7万7,000件の寺院(仏教系)と、約33万人の僧侶がいるが、これから進むのは、寺の統廃合や僧侶のフリーランス化である。

従来の檀家制度が崩れていく中でも、先祖を供養したいというニーズが無くなるわけではない。そこで登場しているのが、初盆や法要で読経する僧侶を派遣してくれるサービスである。出張料金が明瞭になっているため、“お布施”や“お車代”としていくら払えばよいか悩まずに、希望する宗派の僧侶を依頼することができる。また一度読経してもらったからといって、檀家になる必要もない。

僧侶派遣サービスは全国的に広がっており、ネットから依頼ができる数十社の業者が登場してきている。法要一日あたりの派遣料金は3~4万円が相場で、事前に決められた定額以外の追加料金はかからない。一方、派遣業者は僧侶から仲介手数料を取ることで収益を得ているが、そのレートは業者によって3割~5割を超しているケースもある。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です。正式会員の登録をすることで詳細レポートにアクセスすることができます記事一覧 / JNEWSについて

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JNEWS LETTER 2017.10.20
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