美容サロン業界にみる業務委託型の独立支援
JNEWS会員配信日 2016/10/8
不景気な中でも、女性の美容に対する意識が衰えることは無く、「美容室」は優良な固定客を掴んで、客単価を伸ばすことができれば生きていける業界である。
美容室の客単価は5千円から2万円超まで、店によって大きな差がある。
《美容室の客単価を決める施術内容(平均値)》
・カット…………………… 3,387円
・セット、ブロー………… 2,336円
・カラー…………………… 5,476円
・パーマ…………………… 7,499円
・フェイシャルエステ…… 1,415円
・ネイル…………………… 408円(1本)
・縮毛矯正…………………11,170円
・着付け…………………… 5,426円
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※各施術の料金は、厚生労働省が調査した平均値
※出所:生活衛生関係営業経営実態調査(厚生労働省)
ただし、繁盛している美容室でも、店内で人気の美容師は転職(他店からの引き抜き)や独立ですぐに辞めてしまうという悩みを抱えている。美容室は、個々の美容師に固定客が付くため、有能な人材が辞めていくことは売上の減少にも直結してしまう。
そこで美容業界でも、社員が独立した後も、良好な関係を築けるようにする「のれん分け制度」が存在している。独立する美容師は、勤めてきたサロンのブランド名で自分の店を持つことができるため、ゼロから新規客を開拓しなくても良いのが利点。ただし、開業資金は自身で調達する必要があり、本社に対しては、売上高に応じたロイヤリティを払う取り決めになっている。
ただし、美容室の開店には数千万円かかるため、女性の開業者にとっては容易ではない。そこで、完全な独立よりも緩やかな制度として「業務委託型サロン」の形態も開発されている。これは、本部が店舗への初期投資をすべて行い、店の経営を独立する美容師に任せる(委託)する仕組みである。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です → 記事一覧 / JNEWSについて)
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