欧州ブックメーカー(賭け業者)のサイトでは、世界の人気スポーツを無料配信することで、賭けに参加する会員ユーザーを世界から集めている。それがスポーツ放映権の入札相場が高騰する要因にもなっている。
世界の人気スポーツをタダで見せるブックメーカーの思惑

JNEWS会員配信日 2016/8/18

 世界には、日本の地上波では放映されていないスポーツがたくさんある。それらを視聴するには、BSやCS、またはネットの有料配信サービスに契約するのが普通だが、海外のブックメーカー(賭け業者)に会員登録をすると、世界のスポーツ中継を無料で視聴することができる。

英国ではブックメーカーが合法的に運営されており、サッカー、アメフト、野球、バスケットボールなどの勝敗が賭けの対象になっている。各種目の試合毎にオッズ(配当倍率)が算定されていて、プレイヤーはその倍率を考慮して勝敗予測のベット(賭け)をする。日本の競馬や競艇のように、オッズは試合開始前に確定するのではなく、試合中も刻々と変動していく方式のため、どのタイミングでベットするのかも、賭けに勝つための要素として重要だ。

ブックメーカーは“賭けの胴元”にあたるため、試合の勝敗結果で損をすることはなく、プレイヤーの総ビット額に対して約95%を当選者への配当金として払い戻し、残りの5%を自らの収益としている。つまり、賭けをするプレイヤーが増えるほど儲かる仕組みのため、ブックメーカーのサイト内では、賭けの対象となる試合のライブ映像を無料で配信しているのだ。


※英ブックメーカー「bet365」のストリーミング配信

Jリーグの放映権を獲得した英パフォームグループも、もともとはブックメーカーのサイト向けに、スポーツ映像の配信をすることで成功した会社である。同社はブックメーカーに対して映像配信だけでなく、会員ユーザーが視聴をしながらリアルタイムで賭けができる「ウォッチ&ベット」というシステムを開発、提供している。(この内容はJNEWS会員レポートの一部です記事一覧 / JNEWSについて


JNEWS会員レポートの主な項目
 ●スポーツ放映権の価値と有料視聴体系
 ●世界の人気スポーツをタダで見る裏技
 ●ブックメーカーとスポーツ動画配信の関係
 ●注目されるマイナースポーツの価値
 ●アスリートの新たな資金調達モデル
 ●株式上場する欧州サッカーチームの実情
 ●欧州サッカーの移籍金投資スキーム
 ●ゲームを花形職業に昇華させるeスポーツ業界
 ●選手人件費の高騰から離脱するスモール・スポーツビジネス

この記事の完全レポート
 ・JNEWS LETTER 2016.8.18
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