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  普段よく利用する書店に一角には必ずといってよいほど文具コーナーが併設されている。意外と見過ごしがちだが、この文具コーナーが書店経営には重要な役割を果たしている。
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本屋にはどうして文具コーナーがあるのか?
書店の意外な事情
written in 2006/7/24

 空いた時間にふらりと立ち寄れる店として最も人気が高いのは書店だ。本屋での“立ち読み”はお金がかからない知的な娯楽の一つとして欠かせない。最近ではアマゾンなどオンライン書店の台頭によって書店業界は厳しさを増しているものの、たくさんの本を手に取って読める地域の本屋が消費者からまったく必要とされなくなってしまうことはないはずだ。

我々が気軽に本屋で立ち読みができるのは、じつは「再販制」の商慣習によって業界が守られていることが関係している。このルールによって書店では本を定価で売ることが義務付けられている一方で、陳列しても売れなかった本は出版社に返品することができる。そのため書店の経営者は“必ず売れる本”だけでなく、各ジャンルの有意義な本を幅広く取り揃えることができる。本は出版社からの委託によって置かれているために、多少の立ち読みで本が痛んだとしても、経営者は寛容な気持ちで見ていることができるわけだ。

消費者はあらゆる業界の商慣習を一方的に“すべてけしからん”と決めつけてしまいがちだが、「本を定価で買う」という対価を払っている見返りとして、冷房が効いた快適な店内で気兼ねなく立ち読みができるという恩恵を与えられている点を考慮すべきだろう。

一方、賢い経営者は「本の再販制」を上手に活用して商売の幅を広げることに成功している。近頃では書店の看板を掲げながらも、文房具や雑貨、ゲームソフトの販売、ビデオレンタルなども兼業する大型店が増えている。これらの大型複合店では、本屋に立ち読みに来る消費者が集まりやすいという特性を活用して、書籍の販売よりも粗利が高い商売へと顧客を誘導しているのだ。
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この記事の核となる項目
 ●書店の採算性と潰れる店に共通している特徴
 ●一般書店の採算性についての解説
 ●書店には必ず文房具コーナーがある理由
 ●大型書店における客動線と顧客誘導の流れ
 ●書店のような雑貨店が儲かる収益構造
 ●空間の時間貸しサービスとして成長する複合カフェ経営の採算性
 ●書店よりも儲かるレンタルコミックサービスの採算性と問題点
 ●ポータルサイトが次の市場として狙う電子図書館のコンセプト


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