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新たな商売センスで成長する
古着屋経営から学ぶ小売業の本質
written in 2005/12/10

 いま二十代を中心とした若者達の起業テーマとして「古着屋」が流行している。ユニクロやイオンへ行けば2〜3千円の予算でも品質の高い服が買える時代になったが、その一方で「みんな同じような服を着ている」ことがファッションに個性を求める若者にとっては不満だ。高価なブランド服でさえも「誰かと同じ服」であることに変わりはない。

そこで彼らは“古着”に目を付けた。古着といっても新品より高い服も少なくなく、それぞれの商品が個性に溢れている。若者文化の拠点である原宿などがら人気に火が付き始めた古着ショップは、いまや全国各地に飛び火している。この手のショップは、築年数の古い店舗を手作業で改装する形で十坪程度のスペースからスタートしていることが多い。物件の契約〜店作り、商品の仕入れまでにかける開業資金は 300万円〜500万円で、月間の売上が 150〜300万円という規模の商売をしている。経営者のほとんどは茶髪にピアスをした20代〜30代前半の若者だ。

店舗経営のイロハを正式に学ぶこともなく、場当たり的にショップを開業する若手経営者も少なくないが、プロの経営コンサルタントが「この店構えでは長続きしないだろう」と診断するようなショップでも予想外に健闘していて、40代以降の脱サラ組がFCに加盟して始めるような店舗よりも、むしろ健全経営をしていることも多い。

限られた開業資金の範囲で店を手作り感覚でつくり、自分の個性やセンスを頼りに品揃えをする古着ショップには、すべてをマニュアルやシステムに頼ろうとする“大人世代の店舗経営者”が忘れかけている「商売の基本」を垣間見ることでもきる。その背景には、既存の一般常識やルールに頼らない、新たな感性を持った商売人の台頭がある。
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この記事の核となる項目
 ●新品にはない古着業界の特徴とおもしろさ
 ●古着屋の開業ノウハウと経営指標
 ●海外買い付けによる商品の調達方法
 ●掘り出しものを探す古着発掘の買付けの旅
 ●古着ショップの事業拡大と付加価値の付け方
 ●同じ商品でも売価が変わる古着の付加価値とは
 ●リサイクルショップの厳しい内側と求められる中古品の卸機能
 ●大人の趣味市場拡大で成長する究極のヴィンテージ品販売
 ●負け組とは侮れないネオニートの「雇われない生き方」の知恵


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